CNとLNG「二兎追う」、ガス拡販の重要性を指摘/広瀬会長 【1面】
日本ガス協会の広瀬道明会長は3月29日、同協会会長としての最後の定例記者会見に臨み、エネルギー基本計画見直しにおけるガス業界から政府への要望を説明するとともに、在任期間を振り返って所感を述べた。カーボンニュートラル(CN)ガスを適正な料金で導入していくには、LNGのさらなる導入拡大が必要だと指摘。「CNガス導入とLNG拡大の二兎を追う」と強調した。
ガス協会はCNガスの比率を2030年に5~20%、40年に30~50%、50年に95~100%とする目標を掲げている。広瀬会長は50年前のLNG導入を機に都市ガス事業が大きな発展を遂げたことに触れ、CNガスの導入を「第二の革新と飛躍につなげる」と決意を語った。CN化の手法については既に実績があるバイオガスやカーボンニュートラルLNG(CNL)に加え、メタネーション、水素、CCUS(炭素の回収・利用・貯留)などあらゆる選択肢に挑戦していくとした。