【文化】伝統の技「ご当地マスク」 【8面】
新型コロナウイルス感染拡大により、マスクは生活の必需品になった。大量消費される不織布マスク(多くは中国製)とは一味違う、日本の繊維産業の伝統の技を生かした高品質のこだわりマスクが各地で登場している。値段はちょっと高めだが、灰色の時代に彩りを添えるアクセントとして使ってみるのもいいのではないだろうか。
このようなこだわりマスクは地域の店で買えるほか、ネットを通じて売られてもいる。静岡県西部の遠州地域は、お茶の産地であるが、古くから茜や紫草などの染料が栽培されており、江戸時代になると藍や綿花の栽培も行われ、これらを使った遠州織物が有名になった。現在でも織布、染色などの工場が集積し、日本有数の綿織物の産地である。