「リビング機器と営業」ガスを支えるニッチな技術 【4面】
ガスを支えるニッチな技術 都市ガス事業は、さまざまな業種の企業によって支えられている。
数ある協力企業の中から、ガスの付臭剤で5割のシェアを持つ曽田香料、高圧ガス水素タンクを製造するサムテック、住棟ガスセントラルヒーティングシステムを手掛ける大阪テクノクラートを紹介する。
○複合水素タンク量産へ、日本初の技術で市場開拓/サムテック
サムテック(阪口善樹社長、大阪府柏原市)は、水素などを蓄える複合型高圧ガスタンクで、設計・テスト・製造・認可取得まで一貫して手掛ける日本唯一のメーカーだ。今年度はJX日鉱日石エネルギーの神の倉、海老名、旭ステーションに計33本の蓄圧器(タンク)を納入した。アルミライナー(容器)に炭素繊維を巻き付け樹脂で固めた同社の蓄圧器は、従来の鋼鉄製に比べて軽く、安く、安全なのが特長。ガソリンスタンド併設型水素ステーションの増設に合わせ、来年度から量産に入る。