多段中継無線技術を確立 スマートメーター導入へ実証/東京ガス 【7面】
東京ガスは今年10月、2020年までのグループ経営ビジョン「チャレンジ2020ビジョン」の実現に向けた15~17年度の主要施策を発表した。
その中の1つとして掲げたのが、「スマートメーターの全戸導入に向け、18年からの設置開始」。今後3年間で技術開発、実証を行い、計測データを生かしたサービス展開を図る。ガスメーターからの情報を収集するための技術として同社が開発を進めているのが、10年駆動可能な低消費電力設計を実現した「多段中継無線機」だ。超音波ガスメーターに取り付けた無線機を複数経由し、需要家の検針データをバケツリレー方式で伝送(多段中継)する。3月から同社の社宅120戸へ試験導入し、通信の確実性などを検証している。