GENIX-CN70

194.48

+4.22

6月28日終値

中東産LPGの日本向け出荷価格(サウジCP)7月分は、プロパンが6月分と同値の580㌦、ブタンも前月分と同値の585㌦となった。
市況情報

 中東産LPGの日本向け長期契約価格(サウジCP)7月分は、プロパンが6月分と同値の1㌧当たり580㌦、ブタンも6月分と同値の565㌦となった。

 原油市況はこのところ1バレル80㌦台で堅調に推移する一方、中国向けなどLPGの需要は落ち着いているもよう。米国プロパンガス市況も1㌧400㌦をはさんでのもみ合いが続いている。

 なお、中国に次ぐ世界第2位のLPG輸入国インドで総選挙が行われ、このほど与党の勝利が明らかになった。同党はLPG普及政策を強力に推進してきた経緯があり、LPGの国際需給に影響を与えうるとして選挙結果が注目されていた。

 (2024年7月1日配信)

【過去解説記事】

 14日東証 GENIX-CN70は前週末比0.94ポイント高の192.96と2週間ぶりに反発した。指数構成銘柄ではK&Oエナジーグループ、三菱重工業、伊藤忠が上場来高値を更新したほか、岩谷産業、関西電力、東邦ガスなど大手電力・ガス株も根強く物色された。

 K&Oエナジーの株価は今年大きく値上がりし、11日の上場来高値4230円は昨年末終値2041円から2倍を超える上昇になっている。同社は千葉県で天然ガス・ヨウ素を産出しており、ヨウ素が次世代太陽光(ペレブスカイト太陽電池)の材料となることから注目を浴びているようだ。

 経済産業省が5月29日、第1回「次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会」を開催したことも手掛かり材料になっている。同協議会では日本が先行するペレブスカイト太陽電池の普及促進を目指している。日本のヨウ素生産量は世界第2位であり、エネルギー安全保障の観点からも期待が大きい。また、今週は米国でスタートアップがペレブスカイト太陽電池の工場を新設するとの報道も関心を集めたようだ。さらに、同業の伊勢化学工業の株価が昨年末の8590円から、本日の最高値40500円まで実に4.7倍となる大相場を演じていることも刺激になっている。

(2024年6月14日配信)

 米国で天然ガス先物価格(ヘンリーハブ=HH)が上昇している。6月11日の期近終値は百万BTU(英国熱量単位)当たり3.129ドルと、今年1月12日の3.313ドル以来、5カ月ぶりに3ドル大台に乗せた。2~3月には1.5ドル台の安値を付けていた。また1年前のこの時期は2ドル台半ばで推移していた。

 最近の市況動向についてJOGMEC調査部白川裕調査役は、「市況低迷時に掘削井が絞られた影響で、ガス生産量がジワリ減少している。そこに米国南部を中心とした記録的な猛暑による発電用ガス需要増が加わった」と指摘する。また、当面の値動きについては、「ガス発電用の需要は既に限界に達しているため、先物価格がこの先もさらに大きく値上がりする展開は想定しにくい」としている。

(2024年6月13日配信)

 6月7日東証 この週の東証株価は高値圏で伸び悩み、7日の東証株価指数(TOPIX)終値は前週末比0.6%値下がりした。GENIX-CN70も上値が重く2週間ぶりに反落し、前週末比1.9%の下落となった。

 GENIX-CN70構成銘柄の足取りは総じて重いが、その中で異彩を放つ逆行高を演じたのがデンヨーだ。同社は量産型燃料電池式可搬形発電装置を開発するなど水素関連ビジネスを手掛けている。

 同社株価は2020年9月と同年11月に付けた2600円台の高値を一気に払い、2700円台半ばに到達した。約1カ月間で株価は2割を超える上昇となったが、業績は好調で株価指標面に割高感は乏しいと見られる。「チャート上の節目を突破してきたことで、目先妙味が膨らんでいる。また同社は可搬型、非常用発電機を手掛けており、梅雨入りを前に防災関連の切り口にも関心が向いている」(市場関係者)。日本ではゲリラ豪雨が頻発化しているが、同社が強みとする北米ではこの時期ハリケーンの多発が警戒されている。シーズン性を発揮する場面も期待されているようだ。

(2024年6月7日配信)

 中東産LPGの日本向け長期契約価格(サウジCP)6月分は、プロパンが1トン当たり580ドルと前月分と同値だった。ブタンは前月比20ドル値下がり(下落率3・42%)して565ドルとなった。ブタンは3カ月連続で下落した。

 先週の米国プロパンスポット市況(MB)はトン当たり400ドル前後で推移。原油先物市況(WTI)は足元の堅調な在庫状況や長期金利の高止まりなどを受けて、1バレル70ドル台後半では上値が重くなっている。

(2024年6月3日配信)

 5月31日東証 GENIX-CN70は3週間ぶりに最高値を更新した。次世代太陽光発電(ペレブスカイト)関連として注目されるK&Oエネジーが一時未踏の4000円台に乗せたほか、栗本鉄工は18年ぶりの5000円台、川崎重工は9年ぶりの6000円台、ENEOSは6年ぶりの800円台となるなど大台替わりが相次いだ。北海道電力、九州電力などの電力株や、商社、海運株なども根強く物色されている。

 三浦工業が急伸し、およそ3カ月ぶりに本年高値を更新した。同社は5月30日、ダイキンと業務資本提携すると発表。工場向けに空調や蒸気ボイラ、水処理システムなど熱・空気・水に関するトータルソリューションをワンストップで提案する。それぞれの強みを生かして工場のカーボンニュートラル化のニーズに応える。三浦工業は国内の工場に、ダイキンは海外に強固なネットワークを有しており、市場はメリットを発揮しやすい組み合わせと受け止めているようだ。また、ダイキンは三浦工業の発行済み株式4.67%を三浦工業の自社株から購入する。三浦工業はその売却代金でダイキン子会社の株式49%を取得する。株式価値の希薄化や当面の株式需給悪化を招かない資本提携スキームも好感されたようだ。関連記事(https://www.gas-enenews.co.jp/gijutsu-shinseihin-hoan/40495/

(2024年5月31日)

 米国の天然ガス市況が上昇している。ヘンリーハブ(HH)先物期近価格は5月23日、百万BTU(英国熱量単位)当たり一時2.9ドル台に上昇した。3ドルは今年1月以来となる高値水準。「米国ガス市況は2~3月に1ドル台半ばまで大きく下げた経緯があり、その際に生産リグの稼働台数が削減された。その影響がここにきて出始めている」(JOGMEC調査部白川裕調査役)という。また、米国南部を中心にこの夏の気温が高めになるとの予報や、米フリーポートLNG輸出プロジェクトが本格生産に復帰したことなども材料視されているという。

(2024年5月24日配信)

 5月17日 GENIX-CN70は前週末比2.35ポイント安の192.12と4週ぶりに下落した。総じて利益確定売りに押される展開となったが、その中で13日に決算を発表した岩谷産業、14日に決算・大規模な自社株買いを発表したENEOSの株価が急伸した。どちらも一時本年高値を更新するなど人気付いた。

 岩谷産業の決算について市場関係者は、「前期実績も今期予想も2桁増益の好決算。ただ今期の配当金予想額が据え置かれたため、株価は急伸後伸び悩んだが、持分法対象のコスモエネルギーの寄与分も見込め、今後増配期待から見直される可能性がある」とする。

 ENEOSの自社株買いは上限が発行済み株式総数の2割強におよぶ大規模なもので、市場にサプライズを与えた。「経営陣の資本効率・株主還元への意識の高さを感じる内容。大型投資がなく、JX金属がIPOに向けて資産売却を進める中、財務体質が良好になっていることが背景にある」(大手証券アナリスト)と見ている。

(2024年5月17日)

 GENIX-CN70は10日、前週末比2.33ポイント高い194.47ポイントと3週連続で値上がりし、前週に続いて過去最高値を更新した。

 指数構成銘柄では大阪ガス、北海道ガスなどが過去20年来の高値を更新。大阪ガスは8日発表の自社株買いが好感されている。「3月発表の中期計画で株主資本配当率に基づく増配方針が打ち出されたばかりの株主還元策で、サプライズとして受け止められた」(アナリスト)。北海道ガスは4月30日発表の株式分割(1対5)や今期実質増配を手掛かりに人気化している。PBRは0.8倍台に上昇し、課題の1倍割れ解消が現実味を帯びてきた。

 岩谷産業も急伸し、4月に付けた最高値9311円を射程に捉えてきた。同社の3月期決算は5月13日午後2時半に発表予定だが、同社がさきごろ筆頭株主となったコスモエネルギーホールディングスが昨日決算発表を行い、堅調な業績と自社株買い、年間300円配当を維持する方針が明らかになった。コスモエネの株価は本日、一気に高値を更新、岩谷産業の株価支援材料になっている。

(2024年5月10日配信)

  中東産LPG日本向け長期契約価格(サウジCP)5月分は、プロパンが1㌧当たり580ドルと前月比35ドル下落した(下落率5・69%)。値下がりは4月分に続いて2カ月連続。

  ブタンは前月比35ドル値下がりして(下落率5・65%)1トン当たり585ドルとなった。ブタンも2カ月連続で下落した。

(2024年4月26日配信)

 中国税関が18日に発表した3月のLNG輸入量は前年同月比24・1%増の665万㌧となり、3月としては2021年の564万㌧を上回り3年ぶりに過去最高を更新した。1~3月の累計輸入量は同20・4%増の1985万㌧と、年間輸入量が過去最高だった21年同期を0・8%上回った。

 今年第1四半期の国内総生産は5・5%増と昨年第4四半期の5・2%増を上回った。輸出産業を中心に二酸化炭素排出削減のためのガスシフトも進んでいる。同期間のLNGスポット市況が前年同期を4割下回るなど割高感が薄れたことも需要喚起につながったようだ。今後の見通しについてエネルギー・金属鉱物資源機構調査部竹原美佳部長は、「国際市況はこのところ上昇に転じており、LNGスポット調達は目先一服しそうだが、地方政府のガス火力建設推進や船舶燃料のグリーン転換などもありガス需要そのものは高まる方向」としている。

(2024年4月18日配信)

 東証4月12日 東京ガスの株価が一時前日比54円高の3899円と前日に続いて上場来高値を更新した。同社株は今週に入って騰勢を強め、年初からの株価上昇率は20%に達した。3月中旬、大阪ガスの時価総額が一時、東京ガスを逆転したが、東京ガスが再び首位に立ちリードを広げている。4月19日に全国知事会が東京ガス横浜ステーションを視察し、e‐メタン製造実証の説明を受ける予定となっている。カーボンニュートラルに向けた同社の技術力に注目が集まりそうだ。株価上昇により、株価純資産倍率(PBR)は0.94倍へと上昇。1倍乗せが視野に入ってきた。

 都市ガス株では、北海道ガスの株価も上昇基調にあり、この日も前日マークした上場来高値2960円まで一時買い進まれる場面があった。年初からの上昇率は34%に達するが、同社株のPBRはいまだ0.7倍台にとどまり、依然割安感が漂う。北海道では半導体工場の新設で電力消費の大幅な伸びが予想され、北海道電力の株価もこのところ大幅に上昇している。

(2024年4月12日配信)

 4月3日 米原油先物(WTI)は前日比28セント高の85.43ドルと3日続伸、本年の高値を更新した。ウクライナによるロシア主要製油所への無人機攻撃や、イラン大統領によるイスラエルへの報復表明など地政学的リスクの高まりが背景にある。また週間統計で米国原油在庫が前年同期比18.5%減と減少が目立ったことも材料視されている。

 注目されたOPECプラス合同閣僚監視委員会は、生産目標維持を決定。また、米連邦準備理事会パウエル議長は講演で利下げを急がない姿勢を示したとされる。三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部・芥田知至主任研究員は、「中東、ウクライナ情勢は今後一段と動向が注視される。また、米金融政策、中国当局による経済運営、産油国の生産方針なども引き続き注目される。ただ、米中の景気は石油需要を上振れさせるほどには強くないとみられ、相場の上昇傾向を決定づける材料は出にくいと思われる。相場は再び一進一退の推移となりやすい」と指摘。もっとも、今年後半にかけて米利下げを受けてドル安が進む展開となれば、ドル建ての原油価格には割安感が生じ上昇圧力がかかりやすくなるとし、今年度は1バレル95ドル程度の上値が見込めるとしている。

(2024年4月4日配信)

 GENIX-CN70は年度内最終売買日となった3月29日、前週末比0.55ポイント上昇し189.41と、2週続けて最高値を更新した。3月末割り当てで1対10の大幅な株式分割を実施した三菱重工業は権利落ち後も堅調で、修正株価は連日の最高値となった。GENIX-CN70構成銘柄では他に理研計器が1対2、川崎汽船が1対3の株式分割を3月末割り当てで実施した。

 岩谷産業の株価が3連騰で、連日の上場来高値更新。3月28日にコスモエネHD株式を追加取得し、持ち分法適用会社にしたと発表したことが材料視されている。コスモエネの今期純利益予想は780億円、岩谷産業は335億円。持ち分比率2割相当の利益が来期以降、上乗せされるインパクトの大きさが期待されているようだ。また、会社側は本件株式取得に要する資金を借り入れで賄うとしており、「増資による一株当たり利益の希薄化が回避される見通しになったことも好感されている」(国内証券調査部)という。

(2024年3月29日配信)

 米国3月26日、米パイプラインガス(ヘンリーハブ=HH)先物価格が終値で5日続落し、百万BTU(英国熱量単位)当たり1.575ドルに下落。2月20日に付けた本年安値1.576ドルを1カ月ぶりに割り込んだ。ザラ場安値は1.4㌦台まであった。

 米エネルギー情報局(EIA)が3月21日に発表した週間データによると、米国の地下ガス在庫量は3月15日時点で前年比21%増、過去5年間の平均値に対しては41%上回っている。エネルギー・金属鉱物資源機構・白川裕調査役は、「気温が上がり需要が低下して、在庫がさらに積み上がったことと、生産がすぐには低下しないことが主要因」と指摘する。こうした在庫の荷余り感が先物市況の上値を重くしているようだ。

 HH先物価格の過去15年間の値動きを振り返ると、期近先物価格が1ドル台まで下落した年は2012年、16年、20年の3回あり、当該年の安値形成月はそれぞれ、4月(1.9ドル)、3月(1.6ドル)、6月(1.4ドル)となっている。春に安値を付ける習性と、この間の価格水準が切り下がる傾向が見て取れる。

(2024年3月27日配信)

 3月22日、ガスエネ株価指数カーボンニュートラル70(GENIX‐CN70)は2週間ぶりに過去最高値を更新した。GENIX‐CN70構成銘柄はほぼ全面高となり、K&Oエナジー、三菱重工、岩谷産業、大阪ガスなどが最高値を更新した。

 なお、三菱重工(1株→10株)、理研計器(1株→2株)、川崎汽船(1株→3株)は3月28日付で株式分割の権利を落とす。株式分割のメリットとしては、単位投資額の引き下げによる投資家層のすそ野拡大、流動性の向上などが指摘される。昨年以降で、株式分割を実施したリンナイ、NTT、三菱商事、京セラは、権利落ち後も堅調な値動きを保っている。

(2024年3月22日配信)

 3月15日 ENEOSHD(GENIX―CN70構成銘柄)の株価が朝方から買い進まれ、5年3カ月ぶりに700円台に乗せてきた。他にもINPEXや石油資源開発、コスモエネルギーHDなどの石油関連株、資源高が利益に結び付く商社株も軒並み値上がりしている。コスモエネルギーは国内大手証券が投資格付けを引き上げたことも好感され、株価は上場来高値を更新した。

 株式市場は、米原油先物(WTI)が14日、期近4月渡し終値で1バレル81.26ドルと続伸し、昨年11月6日の80.82ドル以来の80ドル台乗せとなったことを材料視しているようだ。国際エネルギー機関(IEA)が同日公表した市場レポートでは、今年の石油需給は供給不足になるとの予測が示されている。産油国の自主減産延長による供給減や、紅海におけるタンカー襲撃で海上輸送距離が延びておりバンカー燃料の需要増加を織り込んだという。もっとも原油市況は過去1年余りにわたって、おおむね70ドルから80ドルのレンジで推移しており、80ドル台では上値の重さも意識されそうだ。

(2024年3月15日配信)

 3月8日 大阪ガス(GENIX CN‐70構成銘柄)の株価が前日比153円高の3350円で寄り付き、直後に230円高の3427円まで上昇。1月11日に付けた上場来高値3242円を一気に更新した。同社は7日、3カ年中期経営計画を策定し、配当を原則減配せず維持または増配する累進配当制度を導入すると発表し、好感された。

 2024年3月期の配当金は前期比12円50銭増配して72円50銭(従来予想65円)に、25年3月期は95円を目指す方針も示した。株主資本配当率を3%とする方針を掲げ、機動的な自己株取得も検討するとした。この他、自己資本利益率(ROE)の目標は26年度に8%程度、投下資本利益率(ROIC)は5%程度を目指す。「株価を意識した経営姿勢に変化していると株式市場が受け止めており、都市ガス株の中でも相対的な値上がりが目立ってきている」(中堅証券)という。この日前場終値での時価総額は、大阪ガスが1.43兆円、東京ガスは1.41兆円となり、大阪ガスが東京ガスを逆転した。

(2024年3月8日配信)

 2月22日 東証では朝方から買いが先行し、日経平均株価は大幅に反発した。終値は初の3万9000円台で、1989年12月以来の史上最高値更新となった。注目された米エヌビディアの決算が市場関係者の事前予想を上回り、3連休控えにもかかわらず、マーケットのセンチメントは強気に傾いた。半導体関連株をリード役に、主力株を中心に幅広く買い進まれた。

 GENIX‐CN70構成銘柄も軒並み上伸した。三菱重工業が上場来高値を更新し、日本酸素HD、川崎汽船は最高値をうかがう動き。原油市況の上昇を背景に石油資源開発など石油関連株も値上がりした。

(2024年2月22日配信)

 米国パイプラインガス市場価格(ヘンリーハブ先物)が2月15日、8日連続安となり、百万BTU(英国熱量単位)当たり1.5㌦台まで下落、2020年6月以来の安値水準となった。在庫の積み上がりが背景にあるという。

 エネルギー・金属鉱物資源機構の白川裕調査役は「原油市況が1バレル80㌦弱と堅調なことから、パーミアン盆地を中心にシェールオイルの生産が盛んで、随伴ガスの生産量も増えている。気温が高めに推移していることもあり、地下在庫は過去5年間の最高水準に到達している」と指摘。

 先物市場の中心商いが春の需要閑散期に移りつつあることから、市況は当面弱含みで推移しそうだ。
(2024年2月16日配信)

2月12日 米国で天然ガス市場価格(ヘンリーハブ先物価格=HH)が5日続落し、期近終値は百万BTU(英国熱量単位)当たり1.768ドルに下落した。1.7ドル台は2020年7月以来の安値となる。市中在庫が高水準にあり、市場のセンチメントを圧迫している。

HHは昨年11月以降、3ドルを割り込むなど市況の低迷が続いているが、生産量が落ち込む兆しはいまだ見えないという。エネルギー・金属鉱物資源機構の白川裕調査役は「原油市況が1バレル80ドル弱と堅調に推移していることから、オイルリッチなパーミアン盆地を中心に油狙いの生産が盛んになっている。このため副産物であるガスの生産も増加している」と指摘する。

(2024年2月13日配信)

米国市場でガス市場価格(ヘンリーハブ先物価格)が続落している。7日に心理的な下値めどと見られていた百万BTU(英国熱量単位)当たり2ドルを割り込むと、8日終値は一段安となり1.917ドルまで下落した。およそ3年5カ月ぶりの安値水準となる。

市況下落の背景には、マーケットの荷余り感があるようだ。「このところの気温上昇で暖房用需要が低下しており、地下在庫量は過去5年間の上限レベルに到達している。当面は上値の重い展開が続きそうだ」(エネルギー・金属鉱物資源機構・白川裕調査役)。

ヘンリーハブ価格の下落に伴い、米国産LNGの輸出価格も低下しており、現状は世界の主要輸出国の中でも最も安価な水準となっている。

(2024年2月9日配信)

2月6日 東証後場 三菱重工業の株価が昨日の1万円初登頂に続いて一段高となった。この日午後、同社は3月末割り当てで株式1株を10株に分割すると発表。合わせて発表された今2024年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比11%増、純利益は同倍増となるなど好調ぶりが明らかになった。通期の受注見通しを6兆円とし、従来予想に4000億円上積みした。これら大幅な株式分割と好調な業績動向が素直に好感され、買いが買いを呼ぶ好循環となっている。

同社株は1年前の2月には5000円前後で推移しており、そこから株価水準はちょうど2倍になっている。

(2024年2月6日配信)

1月31日 サウジアラムコがこのほど日本のLPガス輸入事業者に通知したプロパン2月分出荷価格(サウジ2月CP)は、前月比10ドル値上がりして630ドルとなった。値上がりは昨年8月分(470ドル)以降、12月分の変わらずを挟んで8カ月連続。

LPガス市況に影響する原油市況が、12月初旬を底に水準を切り上げているほか、世界最大のLPガス輸出国である米国において、プロパン在庫の取り崩しが進み、市況が上昇したことが背景にある。米国ではLPガスの一大輸出地域であるメキシコ湾で濃霧が観測されており、輸出作業への影響も警戒されたという。サウジCP2月ブタンも、前月比10ドル値上がりして640ドルとなった。

(2024年2月1日配信)

1月26日GENIX-CN70は前週比0.64ポイント値上がりして169.36ポイントとなった。7週間連続の上昇で、3週続けて統計開始来の最高値を更新した。一方、東証株式市場全体としては、このところの上げピッチの速さから利食いが広がり、東証株価指数(TOPIX)は7週ぶりに値下がりした。

GENIX-CN70の構成銘柄で値上がりが目立ったのは、25日に2023年12月期決算を発表したHIOKI。24年12月期も増収増益を見込み、配当金を年200円に連続増配する方針が好感されたようだ。

このほか、三菱重工業、三菱化工機が高値圏で頑強な値動き。SMBC日興証券が目標株価を引き上げたウエストホールディングスも下値を切り上げている。

(2024年1月26日配信)

 欧州パイプラインガス先物価格が17日、百万BTU(英国熱量単位)当たり8ドル台まで下落し、昨年8月以来の安値水準となった。北東アジアLNGスポット価格も続落しており、17日は昨年6月以来の9ドル台を付けている。先物の決済期日が2月から3月に移り冬場の需要期を過ぎることで、足取りが弱くなっている。昨年の安値は欧州ガス先物価格が7ドル台、スポットLNGは8ドル台だった。

 当面の市況動向についてエネルギー・金属鉱物資源機構の白川裕調査役は、「カタールから欧州にLNGが年間1500万トン供給されており、スエズ運河の通航リスクが警戒されているものの、それでも欧州の在庫水準が依然として高いため、中東からの輸送に支障が生じても当面の供給は何とかなると見られている。昨年10月から輸出を再開したエジプトLNGもまだ量は少ないとはいえ心理的な支えになっている。不需要期の相場は数年前なら3~4ドルもありえたが、安価になったスポットLNGを中国が仕込む動きも見られるため、今回はそこまで下がらないだろう」とする。また、「足元のスポット需要は弱いが、供給力に余裕があるほどの状況でもない。幸いにして供給設備のトラブルは昨年から起きていないが、いつ起きても不思議はない。先行きを楽観視するわけにはいかない」と指摘する。

(2024年1月18日配信)

東京株式市場は年末・年始と値上がり基調を強めており、GENIX-CN70も12月15日から1月12日終値まで5週連続で上昇した。1月12日の終値は167.67ポイントとなり、昨年9月15日にマークした指数算出以来の最高値165.83ポイントを4カ月ぶりに更新した。

GENIX-CN70構成銘柄では、商社株の値上がりが目立ち、伊藤忠商事、住友商事が最高値を更新。海運株も高値圏でしっかり。個別銘柄では、三菱重工業、愛知時計電機が最高値を付けた。本日午前、2024年8月期第1四半期決算を発表し、大幅な増収増益が確認されたウエストホールディングスが急伸した。

(2024年1月12日配信)

中東産LPGの日本向け長期契約価格(サウジCP)1月分は、プロパンが前月比10㌦高い1トン620㌦。ブタンも同じく10㌦値上がりして630㌦となった。小幅高ながら、極東マーケットは足元で強弱感が交錯しており、先行きの方向感は乏しい状況。米国のプロパンスポット市況(モントベルビュー)は12月分が1トン357㌦と、前月から約25㌦値上がりした。依然として近年の安値圏での値動きではあるが、市中の在庫水準は過去5年平均並みまで減少しており、底堅さも見られる。

(2024年1月10日配信)

1月5日 2024年の年明けの東京株式市場は、能登半島地震を受けて4日の大発会は売り物先行でスタートしたが、新NISA開始に伴う投資資金流入などによる先高期待から押し目買いが優勢となり、結局、東証株価指数(TOPIX)は4日、5日と続伸した。

GENIX-CN70も12月最終週に続いて上昇し、5日終値は164ポイントと、5週ぶりに160ポイント台を回復。昨年9月15日にマークした最高値165.83に急接近した。指数構成銘柄では、大阪ガスが大幅高となり、5日に一時3111円まで上昇。12月13日に付けた最高値3077円を上回った。4日以降終値ベースでも初めてとなる3000円台を維持している。このほかでは、海運株が人気を集めており、日本郵船、商船三井が最高値を更新した。

(2024年1月5日配信)

12月29日 東京証券取引所最終売買日(大納会)は、今年1年の相場を象徴するような堅調な展開だった。その中でGENIX-CN70は前週に続いて上昇し、3週連続高で今年を締めくくった。GENIX-CN70の年間騰落率はプラス25%となり、東証株価指数の上昇率と互角の好成績だった。

GENIX-CN70構成銘柄の中で値上がりが目立ったのは、川崎汽船、日本酸素、栗本鉄工、愛知時計電機、関電工など。一方、不調だったのは、イーレックス、レノバ、テスHD、ウエストHDなどだった。なお12月末割り当てで、京セラが1株を4株、三菱商事は1株を3株に株式分割した。GENIX-CN70もこれに合わせて、株式分割の影響を考慮した修正株価指数を算出している。

(2023年12月29日配信)

12月22日 GENIX-CN70は前週に続いて上伸した。全般は高安まちまちだが、値がさ株の海運3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)がそろって本年高値を更新し、CN70を押し上げた。また、工場新設で恩恵を受ける理研計器が12月20日上場来高値を更新した。

海運株が動意付いたのは先週末。紅海で武装組織による商業船への攻撃が相次いだことで、海運会社がスエズ運河の航行を見合わせ、迂回経路による輸送距離の延長などで海運市況が上昇するとの思惑が働いた格好。海運株はコロナ禍前後の市況高騰局面で株価が5倍以上に跳ね上がっており、その記憶がまだ新しいだけに思惑が先行しやすいようだ。

(2023年12月22日配信)

12月15日 GENIX-CN70は3週ぶりに反発した。指数構成銘柄では、理研計器の株価が13日に上場来高値を更新。大阪ガスも同日最高値を更新し、未踏の3000円台に一時到達した。

岩谷産業の株価はコスモエネルギーホールディングスの筆頭株主になると発表した12月1日以降、大きく値下がりしたが、15日終値は7日ぶりにプラスに転じた。

14日に一時5996円まで下げ、4月初旬以来8カ月ぶりとなる6000円大台割れを見たことで、値ごろ妙味が台頭したようだ。9月高値からこの安値までの下落率は26%に達し、一株当たり純資産5249円も意識される水準となっていた。チャート面から当面の戻りめどを探ると、25日移動平均線の6866円、9月高値から直近安値までの下げ幅の半値戻し6770円など、6800円あたりが意識されそうだ。

(2023年12月15日配信)

12月13日 GENIX-CN70構成銘柄の大阪ガスが4日続伸し、一時3077円の高値を付けた。3000円台に乗せたのは上場来初。12日大引け後に、日本経済新聞が「伊藤忠と大阪ガス、世界最大級の水素生産に最大4割出資」と報じ、これを材料視する買い注文が朝方から集まった。

株価は11月初旬、自社株買いの発表を契機に大きく上放たれ、過去16年来の上値抵抗線となっていた2600円前後の節を突き抜けてきた直後とあって、しこり感のないチャート妙味も好感されているようだ。

12日に発表された欧州の水素企業Everfuelのニュースリリース

(2023年12月13日配信)

12月8日 GENIX-CN70は前週に続いて下落した。急速な円高進行や世界的な景気減速懸念を受けて、東京株式市場はこの日、ほぼ全面安となった。GENIX-CN70構成銘柄にも利益確定の売りが先行した。中でも、原油先物市況の下落を受けて、石油、造船、商社、海運株などが大きく値を下げた。

12月1日引け後にコスモエネルギーホールディングス株式大量取得を発表した岩谷産業は、週明け4日から株価が大きく下げ、発表前の終値7141円から8日安値6388円まで5日間で10%を超える下げとなった。9月の本年高値8040円からの下落率は20%に達している。アナリストからは「コスモエネ株取得に1千億円を超える大金を投じることについて、どのようなリターンを見込んでいるのか、できる限り定量的な説明が欲しい。株価の下げは合理的な反応。投資家は追加情報を待っている」との声が聞かれる。コスモエネ株が取得価格を割り込んでいることも嫌気されているようだ。

(2023年12月8日配信)

米原油先物価格(WTI)は12月6日、前日比2.94ドル安の69.38ドルと5日連続で値下がりした。節目と見られた1バレル70ドル台を5カ月ぶりに割り込んだ。9月に付けた本年高値93.68ドルからの下落率は26%に拡大するなど下値を模索する動きとなっている。

注目された11月30日のOPECプラス会合は、各国から自主減産(来年1~3月期に日量約220万バレル)が発表されたものの、想定の範囲内と受け止められたようで、相場の下落基調を反転させるには至らなかった。

相場が弱含んでいるのは、世界的な景況悪化に伴う需要減少への警戒があると見られる。「不動産不況が続く中国経済の停滞や、ここまでの利上げで減速が見込まれる米国景気などを考慮すると石油需要は伸び悩み、自主減産してもなお需給は引き締まらないのではないか」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部芥田知至シニアアナリスト)との指摘がある。当面は今週末発表される米雇用統計をはじめ、主要な経済指標を横目にみながら神経質な値動きが続きそうだ。

(2023年12月7日配信)

12月1日 岩谷産業(GENIX‐CN70構成銘柄)はこの日、コスモエネルギーホールディングスの株式を追加取得すると発表した。旧村上ファンド系と見られる既存株主から計約1740万株を1053億円で取得する。取得済みの持ち株と合わせた保有比率は19.93%となり、同社の筆頭株主になる。

1株当たりの取得価格は約6051円で、この日の東証終値5616円を約8%上回るが、価格の算定根拠については明らかにしていない。今後については、「より一層連携を深め、新たなシナジーを創出する」としているが、具体的な方向性はまだ示されていない。また、今3月期連結業績への影響については「精査中」としている。

サウジCP12月分は、前月と同価格の1バレル610ドル、ブタンも変わらずの620ドルとなった。

(2023年12月1日配信)

11月24日 東京証券取引所で三菱重工業(GENIX‐CN70構成銘柄)の株価が前日比529円高と大幅続伸し、およそ2カ月ぶりに8800円台まで水準を切り上げた。

同社は11月22日に防衛事業説明会を開催し、来年度からの3カ年は防衛力整備計画の大幅な拡充を受けて同社の事業規模は2倍以上になると発表した。過去長期にわたり同事業規模は5,000億円弱で推移していたが、来年度からの3カ年は1兆円規模になるとした。祝日をはさんでこの日は朝方から買いが先行、業績拡大への期待感を織り込む動きを見せた。株価が1万円に近づいていることから、株式分割を催促する値動きにも映る。

ガスエネルギー新聞が注目する同社のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みも続いている。弊紙11月20日付では三菱重工エンジン&ターボチャージャの「水素混焼50%で安定燃焼、5700キロワット級ガスエンジン」を技術面トップで紹介している。また、同日付紙面には「水素特集」を掲載しており、三菱重工の高砂水素パークなどを詳しく紹介している。

(2023年11月24日配信)

11月14日の東京証券取引所で大阪ガスが4日続伸し、ザラ場の高値は2920.5円まで買い進まれた。11月7日にマークした上場来高値2914.5円を5営業日ぶりに更新した。10月27日発表の中間決算が好感されているほか、同日発表の自社株買いも歓迎されているようだ。マーケットでは、大阪ガスの株価格付けを従来から「買い」としていたみずほ証券が、目標株価を2600円から3300円に引き上げたとの情報もこの日伝わった。

大阪ガスの株価をローソク足(日足)で見ると、11月9日から10日にかけて、さらに10日から13日、13日から14日にかけても連続して窓「空」ができた。4本の陽線と「三空」で形成される高値圏でのこの形は「三空踏み上げ」と呼ばれ、チャートを投資判断のよりどころとする投資家は、空売りを仕掛ける急所とみる。同社株の信用買い残は、売り残が買い残を超過した状態にある。確かに目先は急伸した後だけに強弱感が対立しやすい場面と言えるが、この日の株価は株価純資産倍率が0.7倍台と依然として割安な状態にあることから、むしろ売り方の手仕舞い(買い戻し)による一段の上昇を読む向きもある。

関連記事 大阪ガスが上昇率首位、愛知時計は最高値を更新/GENIX―CN70 - ガスエネルギー新聞 (gas-enenews.co.jp)

(2023年11月14日配信)

 11月2日のGENIX‐CN70は3週ぶりに反発した。自社株買いを発表した大阪ガスが急伸し、最高値を更新したほか、業績好調の日本酸素、愛知時計も高値を更新した。

 中東産LPGの日本向け長期契約価格(サウジCP)の11月分は、プロパンが1トン当たり前月比10㌦値上がりして610㌦(前月比1.67%高)となった。ブタンは同5㌦値上がりして620㌦(同0.81%高)。プロパン、ブタンともに4カ月連続で値上がりした。

 LPG市況に影響を与える原油相場の値動きはこのところ重くなっているが、LPG市況はこれから需要期を迎える季節性もあって、先高観が根強いようだ。日本向け米国産LPGの航路に当たる中南米パナマ運河が、渇水の影響で渋滞解消に時間がかかるとの見通しも強気の見方を支えているようだ。

 CPのこの1年間の価格推移を振り返ると、プロパンは2月に790㌦のピークを迎え、その後は大きく値下がりして、7月に400㌦のボトムを付けている。ブタンも同様に2月の790㌦でピークを打ち、7月には375㌦の安値を付けている。

(2023年11月2日配信)

10月27日 GENIX-CN70は前週末終値から0.2ポイント下落して155.81と2週連続で下落した。東証株価も0.06ポイント下がって142.76となった。

10月以降、株式市場は調整色を強めており、9月最終週との比較ではGENIX-CN70、東証株価ともに約3%下落している。

GENIX-CN70の構成銘柄のうち9月末比で上昇したのは全体の2割16銘柄にとどまる。その中で愛知時計が本年高値を更新したほか、日本酸素、栗本鉄工、川崎汽船などが高値圏で頑強な値動きを見せている。

(2023年10月27日配信)

10月19日の米原油先物(WTI)価格は3日続伸。中東地域の紛争拡大への懸念が市況を押し上げた。

国際ガス市況も値上がりしており、欧州パイプラインガス先物価格(TTF)は13日に百万BTU(英国熱量単位)当たり16ドル台、スポットLNG価格は18日に19ドル台へと上昇している。

イスラエル沖の海洋ガス田(タマル)が操業を停止したと報じられており、このガスを原料とするエジプト産LNGの出荷に影響が及ぶ恐れが指摘されている。

(2023年10月20日配信)

 10月9日の米原油先物(WTI)市況は2日続伸し、1バレル前日比3.59㌦高の86.38㌦に上昇した。6日の米雇用統計は市場の予想を上回る数値で、長期金利上昇を促したが、原油市場は底固い動きを見せた。そこに、イスラエル・パレスチナ間で大規模な武力衝突が発生。中東の地政学的リスクが高まったことで、買い気が優勢となったようだ。また、本年高値を付けた9月27日以降の下げが急だったこともあり、買い戻しも入りやすかったと見られる。

 一方、連休明け10月10日の東京株式市場は、朝方から買い戻しの動きが広がりほぼ全面高でスタート。GENIX‐CN70構成銘柄もこのところ下げがきつかった石油株などが買い気配で始まるなど総じてしっかりした動き。

 三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部の芥田知至主任研究員は当面の原油相場について、「今回の武力衝突にイランの関与があるのかどうかなど中東情勢には不透明な部分があり、不安定要素が増えた格好だ。他方、このところの米長期金利上昇やドル高が原油相場を下押しするとの見方や、米欧の金融引き締め効果で石油需要が鈍化するとの懸念も根強い。さらに中国の不動産不況、全米自動車労組(UAW)のストライキ、米予算審議の難航なども需要を鈍化させる要因として意識されている。当面は地政学的リスクや需給などの強弱材料が交錯する中で、不安定な推移が見込まれる」としている。(了)

(2023年10月9日配信)

米原油先物が10月4、5日と続落し、1バレル82㌦台まで下落、8月30日以来の安値水準となった。4日は下落率が5・61%に達する大幅な下げで、下落率が5%を超えるのは5月2日以来5カ月ぶり。9月27日に付けた本年高値93・68㌦から5日までの下落率は12%強に広がった。市場では、米ガソリン在庫の急増や強含んでいる長期金利の動向を警戒。今晩の米雇用統計の発表を注視している。

一方、米天然ガス先物(HH)価格は3日続伸し、今年3月以来となる百万BTU(英国熱量単位)当たり3ドル台に乗せてきた。

(2023年10月6日配信)

米原油先物が10月4日、前日比5.01㌦安の1バレル84.22㌦と急反落し、8月31日以来の安値水準に後退した。1日の下落率の大きさは5.61%に達した。5%を超える大幅な下げは5月2日の5.29%以来、5カ月ぶり。市場では、同日発表された米石油在庫統計でガソリン在庫の急増が明らかになり、これが利益確定売りを誘ったとの見方が出ている。

JOGMECの首席エコノミスト・野神隆之氏は、「統計で明らかになった米ガソリン需要の低迷は、この時期としては2000年以来の低水準。他にもロシアの軽油輸出禁止の一部解除検討の報道、サプライズのないOPECプラス産油国共同閣僚監視委員会の内容などの弱気材料がそろって現れた。このため、市場は狼狽売りの様相を呈しているが、今年第4四半期に供給不足に陥るとの認識に変化はなく、市場のセンチメントが根本的に変化したとは言い切れない。原油市況は売られ過ぎ気味の領域に入りつつあり、値頃感から買い戻しが発生しやすい状況ではあるが、まずは明日6日発表予定の米国雇用統計が注目される」としている。

10月5日の東証は朝方、昨日までの大幅安に対する自律反発の動きとなり、TOPIXが6日ぶりに反発するなど全般に買い物優勢の始まりとなったが、原油の急落を受けて、GENIX‐CN70構成銘柄のINPEXや石油資源開発など石油関連株は売り気配のスタートとなった。

(2023年10月5日配信)

中東産LPGの日本向け長期契約価格(サウジCP)の10月分は、プロパンがトン当たり前月比55㌦値上がりして600㌦(前月比9.09%高)、ブタンは同50㌦値上がりして 615㌦(同9.82%高)となった。プロパン、ブタンともに3カ月連続で値上がりした。背景には原油市況の上昇が指摘されている。

(2023年9月29日配信)

東証9月28日前場の寄り付きは、GENIX‐CN70構成銘柄のINPEX、石油資源開発、日揮など石油株が大幅高でスタートした。朝方は全般に利益確定売りが先行する中で、石油関連株の値動きの強さが目立った。石油資源開発は2008年以来、13年振りとなる6000円台に到達した。

 前夜27日の米原油先物(WTI)価格は前日比3.29㌦値上がりして1バレル93.68㌦となり、7営業振りに今年の高値を更新した。また、当面の戻りのめどと見られていた昨年10、11月に付けた92㌦台の高値を一気に上抜いてきたことで、市場関係者の間では先高ムードが一層強まっている。

(2023年9月28日配信)

9月22日の東証株価は前夜の米国株式下落を受けて、朝方から売り先行で始まった。GENIX-CN70構成銘柄も商社、海運株など総じて下落した。半面、INPEX、石油資源開発、ENEOSなど石油株の一角は底固い動き。GENIX-CN70は前週末比2.08ポイント下落して164.04ポイントと5週ぶりに下落した。

21日の米原油先物市場は、米金融政策の引き締め長期化懸念が台頭し、利益確定売りに押された。期近終値は前日比0.65㌦安い89.63㌦と、3日続落し、6営業日ぶりに1バレル90㌦台を割り込んだ。

9月25日付紙面の関連記事「原油100ドルが視界に サウジ減産の影響を注視」

(2023年9月22日配信)

9月14日の米商品先物市場では、原油先物(WTI)価格が2日ぶりに反発し、終値は前日比1.64㌦値上がりして1バレル90.16㌦と、当面の節目と見られていた90㌦大台を突破した。90㌦に乗せるのは2022年11月7日の91.79㌦以来、10カ月ぶり。市場関係者の間では、原油需給の引き締まり感から先高を予想する声が強まっている。

原油市況の上昇を受けて、15日の東証ではGENIX-CN70構成銘柄のINPEX、石油資源開発、日揮、ENEOS、三井物産、三菱商事といった、石油やエンジニアリング、商社など資源関連株が一斉に買い進まれた。INPEXは2008年以来、この週急伸した日揮は2018年以来の高値水準。

(2023年9月15日配信)

9月13日の東京証券取引所では、朝方からINPEX、石油資源開発、ENEOSなどGENIX-CN70構成銘柄の石油株が買い先行でスタートし、本年高値を更新した。前夜12日の米原油先物価格(期近終値)が前日比1.55㌦高の1バレル88.84㌦と反発し、約1週間ぶりに本年高値を更新したことが買いの手掛かりになっていると見られる。

原油市場では需給に引き締まり感が指摘されるなど、市況は当面強含むとの見方に傾斜しているようだ。ENEOSのこの日の株価は4年8か月ぶりとなる600円台を目前に捉えている。INPEXは2008年10月以来、石油資源開発は2009年6月以来の高値水準に来ている。

米原油先物は2008年に145㌦の最高値を付け、2011年から2014年にかけて100㌦前後で推移していた。最近の石油株は原油100㌦時代の再来をあたかも織り込むかのような値動きを見せている。

(2023年9月13日配信)

9月8日の東京株式市場は、前夜の米国株式市場の下落を受けて、朝方から利益確定売りが先行する展開となったが、この週のGENIX-CN70は前週末比1.67ポイント上昇して161.86と3週連続値上がりし、前週に続いて指数算出以来の高値を更新した。この週は三菱重工、川重重工、三井物産、石油資源開発などが指数をけん引した。

原油先物価格(米WTI)は9月7日、前日比0.67㌦安い1バレル86.87㌦と、10日ぶりに値下がりし、前日まで値上がりが目に付いたINPEX、石油資源開発、日揮、ENEOS、三井物産、三菱商事などの資源関連株には利食い売りが広がった。

また、個別では、このところ物色人気を集めていた三菱重工も6日ぶりに反落した。半面、三菱重工の急上昇に対して出遅れ感が台頭していた川崎重工はこの日も買いが途切れず逆行高、10連騰となった。

三菱重工の本紙最新ニュース:長崎で脱炭素基盤技術 既存拠点連携し開発推進/三菱重工

川崎重工の本紙最新ユース:世界初ドライ式水素タービン、NOx抑制と高効率を両立/川崎重工
(2023年9月8日配信)

市況情報

【警報器特集】(2)警報器普及の取り組み

【警報器特集】(2)警報器普及の取り組み

アンケートで回答のあった各事業者のガス警報器の普及に向けた取り組み内容、小売事業者がスイッチングで変更になった場合の対応を掲載する。

●東京ガス

業務機会時に警報器設置有無を確認し、設置されていない顧客へは積極的に設置提案を行っている。また、交換時期にはダイレクトメール(DM)送付や接点機会活用による更新の案内を行うことで、普及率の維持向上に努めている。

火災警報器の設置義務化から10年が経過したことを受け、消防と連携して満期取り換えを勧めるチラシを配布することにより、火災警報器に加えてガス警報器の普及に努めている。

●大阪ガス

家庭用=供給エリア内の警報器の普及率は約50%で推移。警報器のさらなる普及拡大に向け、DM送付など有効期限を迎えた警報器の更新率向上や開栓時の新規取付促進、定期保安巡回時のお勧めに注力している。2020年よりIoT機能を持つ警報器「スマぴこ」も発売し、普及率の向上を図っている。

業務用=09年1月より一酸化炭素(CO)センサー無償貸与施策を展開し、現在も無償貸し出しを継続することで、業務用厨房の保安・安全レベルの向上を図っている。

●東邦ガス

家庭用=機器販売時・修理時などにおける警報器の設置提案。有効期限を管理した上で、適切な更新提案。ガス展等のイベントにおける警報器のPR。

業務用=開栓後の新規設置巡回。更新期限を管理し、期限3カ月前より更新巡回。

●西部ガス

開栓時や法定点検時などの業務機会を利用し、新規取り付けと更新の提案を行っている。また個別に有効期限の2カ月前に期限切れのお知らせを送付し、取り換え提案も行っている。期限切れ未取り換えの顧客には別途アウトバウンドコール(顧客にアプローチするための電話)にて取り換えの提案を行っている。

販売店に対しては、警報器販売コンテストを行い意識付けも行っている。

●北海道ガス

特に有効期限切れ警報器の設置交換について、重点的に取り組んでいる。

●広島ガス

期限満了前の警報器については、顧客宛てに期満が近づいている旨の周知ハガキを送付して事前案内するとともに、継続設置の提案を行っている。未設置の顧客には、修理訪問等の接点機会を活用し、設置提案を励行している。他社警報器および期限切れの警報器を取り付けている顧客へ取り換え推進。

●仙台市

更新率向上に向けて有効期限満了前の事前電話連絡による案内を行っている。また、開栓時や定期ガス設備点検・メーター検満交換・保安出動などの顧客宅を訪問する機会を活用して警報器設置・期満交換を勧め、特に開栓時に設置されなかった顧客について、開栓2カ月後にDMによるフォロー案内を送付し普及率向上に努めている。

●北陸ガス

満期はがきの郵送。警報器設置促進チラシの活用。消防との「火災予防啓発の連携に関する協定」に基づくPR活動。

●静岡ガス

快適環境おしらせ機能付き警報器を主力として、取り付け期限到来時に不成約となっている顧客や開栓時に取り付けてもらえなかった顧客への直接訪問や電話での訪問予約などを行っている。

期限到来お知らせハガキに二次元コードを印字し、顧客がご希望日を直接入力できるような仕組みを採用した。新設営業部署とも連携し新たにガスを利用する顧客に対する案内も行っている。

●四国ガス

あらゆる訪問機会(開栓、機器販売、故障修理、定期保安検査、顧客巡回等)において、チラシを活用した声掛けの徹底を行い警報器設置の重要性をPRしている。満期更新においても同様に、重要性をPRした巡回活動および未更新の顧客への後追いフォロー、追跡を行い更新率向上に取り組んでいる。今年度は警報器の在庫不足のため、自社の在庫を考慮してできる範囲で取り組みを実施中。

●東部ガス

CO検知機能付きの警報器を主に警報器の普及促進を実施。新規設置を目的に、接点業務機会でCO検知機能の重要性を顧客に伝え、設置提案を実施。満期交換時にガス警報器からCO検知機能付きへのグレードアップの徹底を実施。メーカーとの商品知識、販売トークの勉強会の開催。

●サーラエナジー

家庭用は、開栓が多い毎年3~5月に警報器設置の徹底を図っている。業務用換気警報器は、業務用厨房を使用する顧客へのDMなどによる警報器設置の啓発活動を継続して実施している。

●武州ガス

顧客との最初の接点となる開栓時をはじめ、機器販売や修理時などに設置を勧めている。

●山口合同ガス

あらゆる業務機会を通じて、未設置や期限切れ更新の顧客に、設置・取り換えの折衝を行っている。また、新規設置や更新時には、複合型警報器の設置を勧め、保安レベルの向上・普及率アップに向けて取り組んでいる。

●大多喜ガス

あらゆる業務機会において、顧客に周知・提案を行い、普及促進を図っている。

●日本ガス

警報器普及促進の現場を担うサービスショップにおいて、「新規取付」と「満期取り換え」の二つのカテゴリでの目標数値を設定、毎月の営業活動並びに数値の見える化を行っている。

獲得件数に応じたインセンティブ制度を設け、普及活動への支援策として実施している。警報器申込手続きに関するタブレット端末での電子化を予定しており、現場業務の効率化を図る。警報器納期遅れについて引き続き情報を収集し、欠品商品へ対応する。

●岡山ガス

お求めやすい価格の「安心パック警報器」の制度を新たに創設し、開栓、法定点検、修理等の顧客訪問機会を利用して周知や、新規取付・取り換え促進を行っている。

●東彩ガス

開栓受付の際に、警報器取り付けPRを行っている。

●釧路ガス

開栓作業時や定期保安巡回、また漏えい出動時などの顧客との接点機会を捉えて未設置需要家へ設置提案、期限切れの顧客に取り換えと継続更新を図る。食品衛生責任者養成・実務講習会において警報器の重要性をPRする。

●旭川ガス

開栓の電話受付時に合わせ設置提案。定期保安点検訪問時に、期限切れや未設置宅には警報器の積極的な案内を行う。集合住宅のオーナーにオーナーリースを中心に各戸への設置を提案。更新は各顧客へDMと電話を活用し確実な取り換え案内を実施。電池式5年期限警報器を採用し、普及促進を図っている。

●滝川ガス

あらゆる業務機会において警報器の普及を進めている。また、有効期限満了需要家の警報器交換・再契約を進めて、普及促進に努める。

●美唄ガス

対策方針=今後業務用換気警報器の普及促進を進めていきたいと考えている。対策状況=ガス警報器については、期限管理を行い、計画的に取り換えを実施するとともにあらゆる業務期機会を通じ普及促進を進めていく予定。

●岩見沢ガス

顧客との接点業務が減少しているが、業務機会を活用してPRしていく。

●帯広ガス

検針時に配布するパンフレット、開栓時パンフレットで定期的、継続的にPR。インセンティブを付与したキャンペーンや警報器リース事業も展開。業務用換気警報器については毎年個別に案内を配布して設置を勧めている。

●苫小牧ガス

電池型警報器の採用によりコンセントの問題で今まで警報器を設置できなかった顧客に新たに提案できる体制を構築した。また、更新を迎える顧客にガス漏れ単機能から複合型警報器へのグレードアップ提案を実施している。

●室蘭ガス

引っ越しなど新規契約時、警報器普及パンフレットにて設置依頼のお願い。電池式警報器採用による普及促進PR実施。

●長万部町

定期的な広報掲載、法定点検時における普及促進活動。

●青森ガス

「ガスと暮らしの安心」運動期間に電池式ガス警報器や業務用換気警報器の特別価格キャンペーンを実施。家庭用に電池式ガス警報器のPR提案し、「コンセントがない」顧客などに取り付けを促進している。

●五所川原ガス

開栓時および定期保安調査等の顧客と対面時に取り付けをお願いしている。

●十和田ガス

当社では、ほとんどリース契約で設置している。保安業務で顧客を訪問する際は、常に警報器を準備し警報器の交換期限が近い場合は、その場で交換する。また、新規の顧客については、ガス機器接続工事の際に設置をお願いしている。

●八戸ガス

周知リーフレットやパンフレット等を用いて、ガス使用開始時やガス器具修理、定期保安点検等の業務機会にて警報器設置PRを実施。

●黒石ガス

対策方針=標準としてガスメーターと警報器をケーブルで連結することを勧める。需要家設置分を除き期限管理のためリースで提供する。

対策状況=未取り付けと期限切れは、受け付け画面で共有しており、業務機会で設置または取り換えを勧める。

●盛岡ガス

開栓・定保等の業務機会の他、有効期限を迎える顧客にお知らせハガキを送付。

●水沢ガス

開栓、定期保安巡回およびサービス時などに設置を勧めている。有効期限管理を行い、専従担当による既設警報器の更新。

●釜石ガス

ガス漏れによる爆発火災事故、CO中毒を未然に防ぐため、開栓時、定期保安調査等あらゆる業務機会を通じ、ガス警報器、CO警報器、業務用換気警報器の必要性を顧客に周知している。

●男鹿市

定保時、ガス展等様々な業務機会にてPRしているが、普及率は伸び悩んでいる

●にかほガス

開栓時、定保時に必ず設置提案を行う。

●由利本荘市

あらゆる業務機会を通じて普及の促進に努めている。

●酒田天然ガス

警報器を設置しているとガス機器購入時に特別割引が適用になる。社員個人の年間販売台数に対して表彰制度を導入して普及を推進している。

●鶴岡ガス

定期保安検査などの業務機会で都市ガス警報器未設置の顧客へ提案を行っている。

●寒河江ガス

開栓時、定期保安調査時に勧めている。

●山形ガス

有効期限切れの前にDMを郵送し取り換えを行い、普及率維持に努めている。また、開栓・定期保安検査・リフォームなど、顧客訪問時、あらゆる場面で新規獲得および交換促進を図っている。業務用警報器は、自社で行っているガス機器メンテナンス訪問を中心に、取付促進している。また、先方品の警報器が期限切れになっている集合住宅が多いため、管理会社や管理組合などに交換折衝を進め普及向上に努めている。

●庄内中部ガス

開栓時に警報器設置のお願い。ガス機器設置時や器具修理時等でのプラスワン営業。消費機器調査終了後に警報器の説明と設置のお願い。

●庄内町

開栓時や消費機器調査時、顧客と接する機会で警報器の紹介を行っている。

●気仙沼市

業務機会を通じ周知。

●古川ガス

定保時、開栓時、機器取付修理訪問時に取り付けを勧めている。業務用需要家(厨房でガス使用)には毎年パンフレットを送付している。

●仙南ガス

定保時や室内設置ガス機器販売の際などに警報器のリース販売提案を実施している。

●石巻ガス

リース料金の値引きキャンペーン、社員の警報器設置に対する重要性の意識向上を図り、各業務機会で積極的なアプローチをしている。また、20年に石巻広域消防と連携協定を結び、火災警報器の設置促進にも取り組んでいる。

●塩釜ガス

開栓時および定期保安調査の際に設置をお願いしている。

●福島ガス

ガス開栓時および検針時にチラシや広報誌等でPRを行っている。警報器更新の顧客には1~2カ月前に更新案内を送り周知を図っている。

業務用警報器については20年から対象需要家設置作業員を増員したことにより普及率が向上している。

●若松ガス

期限切れが近づいている顧客へハガキを郵送し、使用継続をお願いしている。開栓時や定期保安調査、その他の業務機会に安全確保をPRし、設置をお願いしている。

●東北ガス

開栓、消費機器調査、機器修理および販売時の業務機会を捉え、警報器の必要性を説明し、顧客の理解を得て普及促進に努めている。

●常磐共同ガス

社内で取り換え促進キャンペーンを実施している。

●新発田ガス

有効期限切れとなる顧客に対しては、業務委託も利用し取り換えを勧めている。業務用厨房の顧客に対し、訪問機会に合わせ換気警報器を周知。入れ替えも含め無償設置対応している。1人暮らし高齢者宅へ複合型警報器を勧め、無償設置対応もしている。複合型警報器の火災警報機能をPR。火災警報器の販売も当社で行っていることをPRしている。検針チラシ、折込チラシ等に警報器の販促記事を掲載しPR。ショールームでも警報器を展示している。2地域の消防機関と火災警報器の入れ替えを促進するための協定を結び、顧客に入れ替えを周知啓発している。

●越後天然ガス

ガス漏れ警報器については開栓時や器具販売時にチラシを使って案内をしている。火災警報器については消防局と連携協定を結び、定保などの業務接点時に啓発活動を行っている。

●蒲原ガス

付帯契約型選択約款「都市ガス警報器リース新規契約割引」のPR強化。開栓時、定期保安検査時、機器修理時等、業務機会でPR。警報器期満交換時の継続営業強化。

●小千谷市

新築やガス設備更新、開栓時に警報器設置のお願いを実施。警報器設置、期限切れ警報器の更新など、需要家へ周知しているが進んでいないのが現状。業務用警報器の普及に苦慮している。

●魚沼市

ガス水道フェア(年1回開催)での展示・紹介。市役所庁舎にポスター掲示。開栓時に設置のお願い、リース申込書の配布。期限切れ警報器設置施設の再開栓時に交換依頼。定期保安点検時に未設置需要家にチラシ配布。

●上越市

法定点検時に周知するほか、ホームページやガス展等のイベントで設置促進を呼びかけている。設置済需要家には、有効期限前に更新案内の郵送や、ガス法定調査の際に警報器の更新を勧めている。供給ガス熱量引上げ時に、業務用特定4種(フライヤー、食洗機、ゆで麺機、パンオーブン)を使用する需要家に業務用換気警報器の無償設置を行った。

●妙高市

業務用換気警報器は普及率100%だが、一般の取り付け状況は把握していない。

●糸魚川市

内管検査・消費機器調査や定期周知時にパンフレットを配布して、ガス漏れ警報器の普及促進を図る。

●白根ガス

開栓は自社で実施しており、警報器チラシを使用して設置促進のため需要家説明を行っている。ガス展や地域の防災訓練時にも実機を使用したPR活動を実施している。近年は夏場の気温が高い日が多く、快適ウォッチの有用性も合わせて説明している。

●栄ガス消費生活協同組合

法定検査の訪問時および年1回の周知チラシ配布時には案内している。基本的に顧客の希望により設置している。

●佐渡ガス

開栓時に顧客に警報器設置を説明し、取り付けを勧める。また保安巡回調査、ガス機器修理などの顧客との接点機会時にも設置のお願いし取り付けを促進する。

●栃木ガス

継続して利用してもらうために、DMで有効期限をお知らせし、取り換え促進を行っている。新規設置については、ガス開栓時に火災・CO警報のついた複合型警報器を提案し設置を促している。

●鬼怒川ガス

業務用顧客へ業務用ガス設備安心点検時に提案。

●北日本ガス

入居時や業務機会に顧客へ警報器設置の重要性を周知、啓発活動を実施し、警報器設置の促進を図っている。また、CO検知機能付き・火報付きの複合型を提案することで、ガス漏れ以外の安全も担保できる点をアピールし、設置促進につなげている。また、業務用換気警報器の設置の重要性の啓発も進め、設置促進を図っている。

●佐野ガス

日常業務機会を通じて、新設設置、取り換えを勧め、普及率向上に努めている。その他、器具キャンペーンのチラシに掲載し、普及率の向上を図っている。

●沼田ガス

定期保安巡回時に取り付け促進をしている。

●渋川ガス

定期保安巡回、機器修理時訪問、ガス開栓時の設置提案。リース、割引販売等により普及率向上を図る。

●桐生ガス

一般家庭用=定期保安巡回や機器修理等あらゆる機会において、警報器の必要性を説明し普及率向上を目指すほか特別キャンペーンを企画し、全社を挙げて普及促進を図っている。

業務用=CO警報器の更新時期を迎える対象需要家について順次取り換えを行っている。新規需要家についても取り付けを行っている。

●館林ガス

業務機会時に提案している。「ガスと暮らしの安心」運動期間に、目標台数を設定して販売している。ガス展等のイベント期間に、ガス機器とのセット販売をしている。

●伊勢崎ガス

開栓時および接点業務時の販売促進。期限切れ警報器を所有する顧客へDMを送付。販売台数の目標を設定し販売促進。

●太田都市ガス

顧客宅訪問機会に、ガス警報器の必要性等説明普及に努めている。

●本庄ガス

対策方針は、特別巡回時またはガス展示会等イベント時に設置を勧める。コロナ禍でガス展示会等のイベントは開催できていないので保安関連のチラシなどで周知する。

●坂戸ガス

快適ウォッチの新規取り付けキャンペーンを実施した。顧客と連絡が取れずに期限切れとなったリース警報器は、再折衝で交換を進めている。アパートやマンションのオーナー・管理会社・管理組合と折衝し交換を進めている。

●入間ガス

業務機会を通じ、警報器の提案を行っている。

●鷲宮ガス

業務機会における新規取付、取り換え提案の実施。ガス漏れ単機能警報器から複合型警報器への取り換え提案の実施。期限切れの顧客へのDM送付で提案。

●日高都市ガス

期限満期前にDMを郵送しその後電話にて連絡を取り継続交換の促進を実施。開栓時に顧客に周知し取り付け促進を実施。

●武蔵野ガス

開栓時に必ず提案するとともに快適ウォッチ等付加価値の付いたものを紹介し興味を持ってもらう。

●西武ガス

リースを実施。

●松栄ガス

接点業務で設置の必要性を周知。

●大東ガス

マンション管理会社との業務提携(新規顧客獲得のため)。一般開栓・定期保安検査・ガス機器販売等の顧客宅訪問時に警報器提案。

●伊奈都市ガス

安全型機器、安全型接続具の普及による設備の高度化を進めるとともに、接点機会等を活用した普及促進を図っている。

●堀川産業

定保時に必ず案内を行い、設置を促す。新築物件への警報器設置促進。

●角栄ガス

開栓時に積極的に取り付けている。しかし、更新についてはコロナ禍または警報器の品不足のため、計画通りに実施することができなかった。

●野田ガス

定期保安巡回時、販売促進。特別価格にて販売。

●銚子ガス

業務機会を捉え、警報器の有効性をPRし普及に努めている。

●大網白里市

市広報紙(21年9月号)やホームページ(業務用厨房施設向け)で警報器の取り付けについて周知している。

●白子町

広報誌およびパンフレットの配布、消費機器調査以外の訪問時での周知。

●習志野市

ガス警報器工業会の周知用ポスターを複数の施設に設置・配布している。

●東日本ガス

コールセンターにおいて全ての開栓申し込みに対して警報器設置の説明を実施しており、開栓を行う社員に対して顧客情報を伝達し設置促進を図っている。開栓申込時に申し込みを受け付けた担当者ごとの案内事例情報の共有を行っている。顧客の接点業務機会時および定期保安巡回時に設置の案内を勧めている。

●京和ガス

警報器の有効期限満了の顧客へ交換案内DMやパンフレットを郵送。ガス展などのキャンペーンチラシに警報器販売のPRを掲載している。

●長南町

新規ガス需要家、定期保安点検時等警報器未設置の方にチラシによる周知、また、警報器の役割を説明する等促す。年1回開催規模500人程度のフェスティバルの展示ブースにて普及促進を図る。

●ニチガス

ガスの開栓、定期調査等に提案を行っている。警報器の期限管理を行い、適切な時期に交換している。

●昭島ガス

開栓時、定保時にパンフレットを活用し、普及促進に努めている。また、ガス展・地域イベント等で警報器のPR活動を実施している。集合住宅等には、有効期限切れ前に管理会社・管理組合へ更新交換のお知らせを送付して、交換折衝を行っている。

●青梅ガス

開栓、定期保安点検、器具修理時に期限切れ等があれば周知、交換を推奨している。警報器が設置されている集合住宅毎に設置情報(ドアフォンとの連動等)をファイルに記録保管し、交換作業並びに不具合発生時等にスムーズな対応が行えるよう管理している。「ガスと暮らしの安心」運動で業務用厨房へのCO警報器取り付けに力を注いでいる。集合住宅一斉設置の物件については管理会社へ折衝し、協力を仰いで普及率と更新率の向上に努めている。

●武陽ガス

開栓時や業務接点時に顧客への提案。効期切れ前にはハガキと電話にて取り換えの勧めを行っている。

ガス漏れの早期発見が非常に重要なので、マイコンメーターと警報器の両方の設置により、さらに安全性を向上させることを目指している。電池式や複合型など、顧客の生活スタイルに合わせた商品を勧めることで、興味を持ってもらうよう、心掛けている。

●長野都市ガス

顧客との接点業務時、警報器チラシを活用して提案を行っている。有効期限切れ物件に対しては、委託および自社によるDM・電話で取り換え促進を行っている。

消防をはじめ各種団体との連携強化を図り、警報器の重要性をPRしていく予定。

●大町ガス

業務機会を通じて、期限切れの警報機設置需要家への交換提案を地道に行う。

●上田ガス

定保時、開栓時等の機会を捉え、周知・営業。ガス展等イベント時にてPR。

●松本ガス

開栓業務や器具修理業務機会に取付・取り換えの提案を行っている。

●エナキス

需要家のうち宅内配管する全件への設置へ向けて警報器設置の必要性を理解してもらい普及を推進している。

●諏訪ガス

開栓時や定期保安巡回時で未設置の顧客には、設置の必要性をパンフレットで説明している。また期限切れ需要家には引き続き設置してもらえるように取り換えの話をしている。業務用需要家に対しては、定期保安巡回時等に食洗器・オーブン・フライヤー等使用している需要家を中心に換気センサーの取り付け、換気の必要性などを掲載したチラシを年に1回配布している。

●信州ガス

各種業務機会において必要性をPRしている。

●厚木ガス

ガスの使用開始時と4年に1回以上の頻度で行う消費機器調査時に全ての顧客に対し、ガス警報器設置を勧めしている。また、設置済みの顧客には期限満了前に新しい警報器への取り換え案内を郵送し継続設置を勧めている。ガスの使用開始時に業務用厨房を所有する顧客に対し、換気警報器の設置を促進している。また、自社基準に基づきとくに安全対策強化が必要な業務用の顧客については、1年に1回の頻度で行う個別訪問巡回の機会に業務用換気警報器の設置を強化している。

●秦野ガス

開栓時、定期点検などの業務機会を通じ設置提案を行っている。

●小田原ガス

接点業務時の周知徹底、接点業務担当者への定期的教育の実施。

●湯河原ガス

開栓・定期保安巡回時に取り付けをお願いしている。

●吉田ガス

普及率80%が目標。期限切れの警報器取り換えを確実に実施し、開栓・保安巡回・修理訪問時等の接点業務に警報器PRを行い、新規取り付けを推進する。

●東京ガス山梨

業務用接点時に期限切れ警報器を確認した場合は取り換えを説明している。安全点検時に未設置が確認できた需要家に対して警報器設置のチラシを用いてPR。期限切れ警報器は1カ月前にDMにて取り換えを依頼している。

●熱海ガス

顧客宅へ訪問した際は、必ずガス警報器の必要性を周知し、設置のお願いを徹底する。ガス展等イベントを開催する際、周知やアンケートを実施し、さらなる普及促進を図る。

●伊東ガス

リースによる複合型の設置を勧めている。

●下田ガス

定期保安調査や開栓時に取り付けを勧めている。

●御殿場ガス

開栓、保安巡回時には設置するように折衝している。フォロー巡回の強化。

●島田ガス

年間計画で前年比2%アップを目標とする。保安巡回や接点業務時にて火報・CO検知機能付きガス警報器を重点的にPR。新設物件全てへの取り付け提案を実施。

●中遠ガス

無料点検、訪問修理等、接点業務時の声掛けおよびガス展等イベントでの案内。警報器からCO・火報機能付きへの取り換え提案。

●袋井ガス

開栓業務、修理対応等需要家先への訪問機会を捉え警報器の設置を推進している。ガスと電気の供給とガス警報器リースによるセットプランを提案し普及拡大の施策としている。

●東海ガス

台所にガス設備がない住宅が増加し、ガス警報の単機能だけでは必要とされなくなってきた。複合タイプ(ガス+CO)から「ガス+CO+火災」を取り換えチラシに掲載し取り組んでいる。

●犬山ガス

開栓時や定期保安点検時、コミュニケーションペーパーによる定期的な周知、不定期にチラシを配布するなどを行い、普及拡大に努めている。

●津島ガス

既設の顧客の脱落防止策として、有効期限の1カ月前にDMにて周知し、後日フォローの連絡を入れ更新を促している。また、有効期限を社内基幹システムの帳票に出力しているため、どの業務機会時にも社員に更新の意識付けをしている。

●上野都市ガス

新規物件は必ず警報器設置を提案している。交換期限の前月に更新を促すDMを送付しその後更新依頼電話や訪問で更新促進をしている。集合物件はオーナーや管理会社へ更新依頼をし、特に集合物件での警報器の重要性を説明している。警報器取り換え取付強化月間(7月、8月)を設け、社員全員で取り換えを意識し普及率向上に努めている。

●名張近鉄ガス

火災警報器とのセット割引販売。開栓受け付け時にガス警報器のPR。定期保安調査時やガス機器メンテ訪問時などの業務機会に警報器チラシ配布によるPR。集合住宅オーナーへ更新PR。

●甲賀協同ガス

無償貸与による設置推進を行っている。

●大垣ガス

設置率を維持するための取り組みとして、効期が切れる2カ月前に更新案内を郵送した後に電話等でアポを取り、取り換えを実施している。未設置の顧客に対しては開栓時や機器修理等の機会に新規取り付けを案内し、普及率向上に努めている。

●日本海ガス

非安全型機器の購入時に警報器同時契約により顧客へ補てん提供。委託先と定期的に警報器普及促進に向けた会議を実施し、委託先ごとの成功事例を共有化している。

通年の警報器コンテストや引越しシーズン限定の警報器新規獲得キャンペーンを企画し社員、委託先社員へインセンティブを提供して警報器普及率アップを図っている。

●高岡ガス

普及促進のため、顧客とのあらゆる接点機会に警報器設置の普及促進に努めている。

●金沢市

定期保安点検時に全ての需要家に対し、警報器を取付のお願いとチラシ配布を実施。庁舎内において、来訪者が目にとまる場所へ警報器普及ポスターを掲示している。

●小松ガス

リース、買い上げを問わず更新時期が近い顧客には地区担当者による取り換え訪問を実施している。また定期保安調査やサービス業務等で訪問する際、リース契約で更新時期が近い場合は前倒しで更新している。また全社的に警報器取付率向上に取り組んでおり、警報器新規取付率が高い開栓時の新規取付を促進している。

●福井都市ガス

業務機会(開栓時・定期消費機器調査、ガス機器設置工事等)における警報器取り付けの推奨。とくに高齢の顧客に火災・CO警報機能付複合器の取り付けを積極的に勧めている。

業務機会において業務用厨房を使用する顧客への業務用換気警報器取り付けの推奨。有効期限切れの警報器取付顧客へのDM・訪問。

●越前エネライン

小口需要家=警報器については現在、販売(一括払い)のみである。普及率改善のためリースを検討している。集合住宅等は、オーナー・管理者(市役所)への説明を実施している。

業務用=定期的な説明は行っているが、費用負担により取り換えが進んでいない。需要家件数は限られるため、安価もしくは無償での取り換えを引続き検討中である。

●敦賀ガス

展示会、チラシセール時に必ず警報機を紹介し、販売、取り換え促進を行っている。

●丹後ガス

訪問時の提案のみ。設置促進のチラシ配布等、検討中。

●福知山都市ガス

自社グループが推進している24時間保安監視システムと警報器のセット提案を行っている。20年より新築戸建てについては無償貸与して普及率向上につなげている。

●長田野ガスセンター

業務用換気警報器は対象顧客に無償で取り付けている(対象顧客=業務用機器を設置している室)。年に1回以上作動点検を実施している。定期保安調査時、イベント時にリースによる警報器設置を進めている。

●大津市

警報器普及ポスターを市役所庁舎内および協力企業に掲示している。

●大和ガス

期限切れの警報器取り換えDMの発送後のフォロー強化、開栓、修理、保安点検時等全ての業務機会でのPRを徹底し警報器の普及に努める。会社全体で獲得目標を定め、警報器の設置により顧客へ安心、安全の提案を行うと共にさらなる接点強化を目指し全社員一丸となり普及率アップを目指す。

●五条ガス

定期保安巡回時に、経年警報器の取り換えPR。公共住宅に対しての自治体への経年警報器の取り換えPR。

●桜井ガス

業務用換気警報器は全ての対象となる業務用需要家に無償取り付けを継続実施。

●大武

開栓時、保安点検時に必ず設置の重要性や安全性をお伝えしている。未取付物件に別業務で訪問する時にも案内するようにしている。

●新宮ガス

開栓時の提案方法についてマニュアルを作成し全社で提案を行っている。

●河内長野ガス

今年度から電池式を採用し、キャンペーンを展開して全社で取り組みを行っている。具体的には次のような取り組みを行っている。

コールセンターでの開栓受付時の勧誘。法定点検等業務機会を通じた新規勧誘および期限切れ発見時の更新お願い。未更新の顧客への電話や訪問による不在フォロー。更新時期を見据えた集合住宅における管理会社等への事前アプローチ。緊急対応時や本支管入れ替え時等における未設置宅への勧誘活動の実施。

●豊岡エネルギー

開栓時の新規取付や更新率アップのため、報奨金施策を設けている。警報器リースや電池式警報器の採用により、設置率アップを図っている。

●篠山都市ガス

自動通報装置を導入し、警報器とガスメーターを連動させることで安全性をPR。買い取りまたはリースの契約を可能にし、顧客のニーズに対応。有効期限を管理し、1カ月前に取り換えを提案することで普及率の減少を抑える。

●伊丹産業

電話回線を利用した警報遮断連動型の警報器の取り付け促進を行っているが、費用負担等の理由から設置件数が伸びていない。LP部門での実績・安全性をアピールし、警報器の普及を目指している。とくに新規物件については積極的にPRを行っている。業務用換気警報器は設置対象の需要家に対して無償貸与を行っている。

●津山ガス

定期保安調査などあらゆる業務機会にて設置提案実施。

●水島ガス

警報器の納期遅延の影響もあり、新規設置が進んでいない状況。対策としては開栓時や定期保安調査時に設置提案を行い、同意が得られれば予約受付を行った上、警報器入荷後、訪問対応を実施する。

●福山ガス

開栓時に警報器の取り付けをお願いしている。

●因の島ガス

開栓時等業務(修理等)機会に設置を勧めている。

●松江市

開栓時や定期保安調査などの接点業務時に設置を進めている。またイベント等がある場合には、PRにて普及促進を図っている。しかし状況として普及率は低く、対策が進んでいない。

●出雲ガス

専任者を配置し効期切れの更新。新規物件への100%設置。

●浜田ガス

ガス使用申込時と業務機会訪問時に新規取り付けの促進、更新時に温湿度を監視し、熱中症や乾燥のリスクを知らせる快適ウォッチを含めた取り換えを顧客と折衝。

●久留米ガス

取り換え物件を着実に働きかけることで取りこぼしをなくすこと。集合分譲住宅理事会や取引会社への定期的・計画的な提案と安全啓発の実施。開栓時での当社作成チラシを利用した設置案内。

●大牟田ガス

新築物件=設計段階より警報機設置の案内を行い、設置率80%以上を目指す。取り換え=期限満期2~3カ月前から事前連絡を行い、取り換え率の向上と普及率の向上を目指す。

●筑紫ガス

開栓、保安点検等の業務機会に取り付け促進を行っている。有効期限前に周知を行い、取り換え巡回を行っている。分譲マンション等には管理組合や管理会社を通じて、一斉取り換えの協力をお願いしている。新築戸建・集合住宅には、建築会社やゼネコン等へ天井タイプを紹介している。業務用顧客へは年2回の巡回で安全周知と事故事例の紹介を行い、未然に事故防止に努めるとともに購入しやすい価格設定を行っている。

●高松ガス

開栓、保安点検時の取り付け、取り換えの推進。取り換え期限が近づいた顧客にDMを郵送して取り換えを促進。顧客の費用負担を軽減すべく分割払いとし、毎月のガス代と一緒に引落としを実施。

●唐津ガス

警報器取付の顧客特典を実施。修理時に基本料金から千円引き。器具購入時、一般販売価格より5%引き(ガス展、セールを除く)。

●佐賀ガス

重点施策として毎年度2月の検針時に警報器取付促進のチラシを全戸配布、調査巡回時に周知、既存設置先への案内DM送付および取り換え案内、賃貸住宅等へはリース制度を活用し促進している。

●鳥栖ガス

開栓時に顧客に案内(アパート等)。保安検査時に顧客に案内。分譲マンションは管理会社に共同購入を提案している。居住する家屋には保安検査時に案内チラシ配布。閉栓中で入居予定(開栓待ち)の顧客にはチラシを投函(未設置)している。

●エコア

入居開栓時に設置の提案を行っている。

●宮崎ガス

例年ではガス展や各種イベントを通して、普及の呼び掛けを行っていたが、本年度はイベントの開催ができなかった。開栓時の普及拡大が主となった。

●南日本ガス

普及率向上のため、新築時での確実な設置促進と既存の未取付物件については、開栓・定期保安調査時等での業務機会を通じ取り付け促進を図る。また、取付需要家に対しては、期限管理を徹底し確実な取り換えを実施する。

●加治木ガス

開栓時、新規取付促進の徹底。期限切れを迎える需要家への取り換え促進。

●国分隼人ガス

ハガキ、修理、定期点検、開栓時に更新提案を行い、取り換え普及を図っている。

●出水ガス

閉栓時や修理時に声掛けを行い、取り付けを進めている。期限切れの需要家にはハガキを出し取り換えを勧めている。

●沖縄ガス

開栓時において警報器設置の推進活動を実施している。

<新規小売事業者>

●東京電力エナジーパートナー

当社は、ガスの保安、ガスの設備・機器の修理・販売を行うパートナー企業を含め保安管理体制を構築している。ガス警報器の販売・提案活動では、当社の都市ガスを利用する顧客に対し、ニチガスと連携して都市ガスのガス警報器リースを案内している。

●関西電力

「関電ガス」を専門に取り扱い、販売から保安、機器の修理・買い替えまで、顧客をトータルにサポートする目的で設立した関電ガスサポートを中心に保安活動を行っている。ガス漏れやCO中毒による災害を防止するために、法定の消費機器等を加え、自主的な保安活動として、ガス警報器の設置を推奨している。

●九州電力

保安業務の内、開栓作業および定期の消費機器調査は、外部に委託している。ガス警報器は販売・リースを取り扱っており、販売は提携店、リースは九州電力で行っている。提案活動としては、顧客への案内チラシやはがきを送付している。開栓作業時や定期の消費機器調査時にガス警報器の有効期限が切れている場合は当社への連絡を促し、設置を推奨している。

●北海道電力

当社直営やパートナー企業への業務委託により実施している。ガス漏れ等の緊急時対応や大地震等の大規模災害時対応については、一般ガス導管事業者と連携・協力して対応する。ガス警報器については、供給開始時や定期周知時および定期保安調査時に配る「ほくでんガスハンドブック」等を用いた設置促進の取り組みを進めており、希望する顧客にはパートナー企業を紹介している。

●ENEOS

ガス警報器については、顧客に定期的に送付する保安周知文書で設置を勧めている。

○小売事業者が変更した場合の対応

●東京ガス

自社設置のリース販売警報器については、満了時期にダイレクトメール(DM)によるお知らせを行い、取り換え促進実施。

●大阪ガス

取り組み=今まで通り警報器の提案を実施。課題=スイッチング顧客は、更新率が若干下がる傾向があり、提案力の向上が必要。

●西部ガス

有効期限の2カ月前に期限切れのお知らせをDMで送付している。その後、アウトバウンドコール(顧客にアプローチするための電話)や訪問活動を実施し、取り換えの提案を行っている。

●北海道ガス

当社からのリース品が設置されている顧客には契約継続を提案している。

●北陸ガス

現在、他の小売事業者の参入がないため、具体的な取り組みは行っていない。

●静岡ガス

スイッチング時に現行の契約状況を説明し、契約の継続をお願いする。新規小売事業者にはガス警報器の設置意義を伝え、取り扱いがない場合には当社での継続を顧客に伝えてもらう。

●四国ガス

当社エリアでスイッチングがまだ発生していないため、取り組みは行っていない。ガス警報器を継続して設置する場合、当社需要家から他社需要家になったときのリース継続の仕組み等をどのように構築するかが課題。

●東部ガス

スイッチになった場合には、リース警報器契約解除となり、警報器を取り外ししている。継続設置の希望に対しては、売り渡たしで対応しており、売り渡たした警報器に関しては、満期更新を案内し期限管理している。

●サーラエナジー

現時点ではそのような事例はない。

●武州ガス

スイッチング以降も期限管理を継続し、期限切れ前にハガキを送付している。

●山口合同ガス

スイッチングなし。

●大多喜ガス

スイッチングにおける当社リース警報器の取扱いについては、導管事業者として保安レベルの維持を考慮し、スイッチング以降も基本的にはエンドユーザーに継続設置してもらうこととしている。更新の際は、売り渡しでの更新を勧める。スイッチング以降のエンドユーザーや他小売事業者による警報器設置・期限情報管理等には、既存システムの改修が必要となることが課題となる。

●日本ガス

スイッチング先の小売事業者のもと、満期更新などの提案をお願いしている。

●岡山ガス

期限切れ警報器の放置を防ぐため警報器の取り外し、および小売事業者に対し更新の働きかけを検討している。

●東彩ガス

他社小売事業者からの情報提供を受けてないので、集計不可能である。またスイッチングで小売事業者が変更になった場合は、自社小売事業者が警報器を取り外している。

●釧路ガス

該当事例なし。

●旭川ガス

現在、当社においてはスイッチングで小売事業者の変更が発生していない。将来的にスイッチングが発生した場合も、更新継続および新規設置の促進策を小売事業者と申し合わせの上、進めていきたいと考える。

●帯広ガス

スイッチングの事例なし。

●室蘭ガス

新規小売異事業者なしのため、現時点では未検討。

●長万部町

スイッチングの実績なし。今後スイッチング予定が発生した場合検討が必要である。

●青森ガス

スイッチングで小売事業者が変更になったことはない。

●十和田ガス

現状、当社の供給エリアで他の小売事業者へのスイッチは不可能な状況。

●八戸ガス

スイッチングなし。

●釜石ガス

現在のところ、当社の管内では、他小売事業者によるスイッチング等の事例がないため、取り組み等は行っていない。

●のしろエネルギーサービス

期限確認の上必要に応じ更新を行っている。

●由利本荘市

開栓時の説明で警報器の確認項目を作っている。ガス漏れだけでなくCO、火災と複合である点を強く説明している。義務ではないためリース料がかかるということで取り付けない需要家が課題。

●山形ガス

現在のところスイッチングなし。

●庄内中部ガス

小売事業者が変更になった実績はなし。

●庄内町

スイッチング事例がないため、取り組んでいない。

●気仙沼市

スイッチング見込みなし。警報器は需要家の買い取り(所有)なので定保時(業務機会)等に交換を促す。

●石巻ガス

供給エリア内に他小売事業者の存在なし。

●若松ガス

スイッチングなし。

●東北ガス

小売事業者の変更事例なし。

●常磐共同ガス

ポスティングで、資料送付。

●越後天然ガス

スイッチングなし。

●蒲原ガス

スイッチング事例および新規事業者参入の情報等が存在しないため、現状ではなし。

●魚沼市

小売事業者が変更になった場合は、既存のガス警報器は取り外しとなり、新たな小売事業者が取り付けることになると思う。

●上越市

現時点で新小売りの参入はなく、スイッチングによるガス警報器更新や提案の取り組みは行っていない。

●妙高市

スイッチング実績はない。

●糸魚川市

新たな小売事業者に情報提供を行い、更新の提案を依頼する。

●白根ガス

新規参入がない状況であるが、今後参入によるスイッチングがあった場合は、スイッチ申込時に警報機の安全性を説明し引き続き利用してもらうようお願いする予定。

●栃木ガス

スイッチング後の顧客へは警報器更新時の提案は行っていない。

●鬼怒川ガス

現在スイッチはない。

●北日本ガス

スイッチングで小売事業者が変更になってしまった場合、警報器リース契約を解除している。原則、警報器はリースで契約しており、リース代を回収するメリットがないために、解約している。

●佐野ガス

現在他社スイッチングはないが、今後の検討課題。

●沼田ガス

サテライト供給事業者なので、スイッチングの見込みが今のところない。

●渋川ガス

第4グループのため、現在対象となる物件がない。

●桐生ガス

変更先の小売事業者に(警報器設置を)お願している。

●館林ガス

更新提案の取り組みなし。

●伊勢崎ガス

他社小売りの需要家については、更新の提案は実施するが、新規取り付けの提案は実施しない。また、小売事業者に警報器の普及促進に協力を求める。

●太田都市ガス

スイッチング実績なし。

●本庄ガス

スイッチング後もガス警報器を設置している需要家へ保安として更新を案内する。

●坂戸ガス

スイッチングは発生していない。

●入間ガス

業務機会を通じ、警報器の提案を行っている。

●武蔵野ガス

スイッチングなし。

●西武ガス

現在リースで設置している物の取り扱いについて、買い取りまたは撤去する。

●松栄ガス

スイッチングなし。

●大東ガス

取り組み=変更後の小売事業者に有効期限等の当社警報器情報を伝えて、更新等の対応を依頼する。

課題=顧客が再度スイッチングをした場合、対応会社が何度も変わり混乱を招く恐れがある。

●伊奈都市ガス

チラシ等で更新提案を行っている。

●堀川産業

スイッチング事例なし。

●銚子ガス

今現在新規参入者はいないので、特に考えていない。

●東金市

更新・提案の実績なし。

●習志野市

新規参入者が消費機器調査など小売りに関する保安を実施しているため、本市では変更となった需要家のガス警報器の更新等に関する取り組みは実施していない。

●東日本ガス

警報器満期交換のタイミングで連絡、周知を実施している。スイッチング申し込みの確認を実施する場合はその際に警報器の契約を継続するか否かを確認している。

●京和ガス

消費機器調査および内管検査関係を委託された顧客に対しては、情報を提供している。更新・提案は変更先の小売事業者が行っていると思われるが、集合住宅においては管理組合または管理会社より、一斉交換の依頼を受けた場合には対応している。

●長南町

新規参入者がないため、現在未検討。

●ニチガス

スイッチングでは顧客と直接お会いすることがないため、ガス警報器の設置、更新の取り組みは進んでいない。また、コロナ禍で、顧客宅へ直接入ることが少なくなっていることも提案が進んでいない一因となっている。

●昭島ガス

小売事業者が変更になった場合は、小売事業者に警報器管理を委ねている。緊急対応もあるため、警報器情報を確認している。

●青梅ガス

スイッチングなし。

●武陽ガス

有効期限切れ前にはハガキと電話にて取り換えを勧めている。業務接点時(定期保安巡回等)に顧客へ取り換え、更新の提案を行っている。

●大町ガス

スイッチング事例がない。

●松本ガス

新規参入がないため、現在検討中。

●エナキス

スイッチングで小売事業者が変更になった場合でも、システム管理による更新提案を行っていく。

●諏訪ガス

現時点で検討していない。

●厚木ガス

需要家がリース契約をしている場合は、小売り部門より需要家へ連絡し警報器の取り外しを実施している。

●秦野ガス

リース警報器は取り外しを行っている。売り渡し警報器の管理は行っていない(システム上他社小売りの警報器は管理不可能)。

●湯河原ガス

現状スイッチングがないため不明。

●東京ガス山梨

リース物件は回収している(警報器解約の周知と回収日程調整の実施)。買い取り物件は残置している(使用者に安全周知の実施)。自小売りの顧客については、期限管理と更新案内を継続している。

●熱海ガス

スイッチング実績なし。

●御殿場ガス

スイッチングがない。

●島田ガス

事例なし。非需要家に該当するため、更新管理および提案は検討中。

●中遠ガス

スイッチングなし。

●袋井ガス

現在該当する事案なし。

●津島ガス

今のところスイッチングはないので、該当なし。

●上野都市ガス

スイッチング事例がない。

●名張近鉄ガス

サテライト供給の(導管供給でない)ため、現在のところスイッチング対象の小売事業者がなく、当設問に該当するガス警報器の更新・提案に関する取り組み事象がない。

●大垣ガス

従来契約がリースの場合はスイッチング前にリース解約のお知らせを案内した後に取り外す。一括払いの顧客の場合は効期切れの前に案内し、要望を受けた場合に取り換えを行う。リースは受け付ない。

●日本海ガス

21年末時点では特になし。

●高岡ガス

スイッチングにより小売業者が変更になった実績はない。

●金沢市

特に検討していない。

●小松ガス

他事業者との導管未接続のため事例はない。

●福井都市ガス

まだスイッチングが発生していないため、更新・提案の取り組みは行っていない。

●越前エネライン

現在までにスイッチング実績なし。

●丹後ガス

スイッチングの実績なし。

●福知山都市ガス

スイッチングなし。

●長田野ガスセンター

新規参入の事例がなく、検討していない。

●大和ガス

自社販売分については、引き続きフォローしていく予定である。

●大武

当社では現在のところスイッチング事例なし。

●新宮ガス

他小売事業者が存在しないのでスイッチングは発生しない。

●河内長野ガス

現在、家庭用において他社参入がないため、具体的には検討していないが、エリア内の普及率維持・向上のため、スイッチングされた場合でも残置してもらう方向で検討したい。ただし、口座振替による精算が前提となるため、警報器単独になった場合の、振替手数料分の引き上げや期限管理のための顧客情報の管理などクリアすべき課題があると思われる。

●豊岡エネルギー

他ガス小売事業者へのスイッチングはない。

●篠山都市ガス

スイッチング対象外。

●伊丹産業

小売事業者未参入のため、未想定。

●津山ガス

スイッチング事例がない。

●福山ガス

スイッチングの実績なし。

●因の島ガス

供給エリアに新規参入の小売事業者がないため、スイッチングの実績はない。

●松江市

現在スイッチングは発生していない。

●出雲ガス

スイッチング実績なし。

●浜田ガス

他社小売業者の参入がないため未対応。

●久留米ガス

現在スイッチングの実績はないが、実際にスイッチングが発生した場合は、有効期限の管理や更新精度、所有区分等に課題があると考えている。また、リース料金システムについても検討の必要がある。

●大牟田ガス

まだスイッチングは発生していないが、保安重視のため警報器は撤去せず、引き継ぐ計画である。

●筑紫ガス

現在スイッチングはないため取り組みは行っていない。

●高松ガス

スイッチングの実績なし。

●鳥栖ガス

現在、他社小売事業者の参入はないが、安全を考え警報器も引き継ぐ予定にしている。

●エコア

スイッチングなし。

●南日本ガス

スイッチング実績がない。

●国分隼人ガス

現状では未検討。

●出水ガス

スイッチング件数が0であり取り組んでいない。申込みがあった時点で検討予定。

●沖縄ガス

変更となる顧客の消費機器情報を基に、顧客との接点機会で設置を推進する。

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