エネ基最終案を了承 天然ガスシフトの記載充実/総合エネ調 【1面】
総合資源エネルギー調査会基本政策分科会は4日に開いた第48回会合で、9月末閣議決定を目指すエネルギー基本計画改定の最終案について、多数決により了承した。最終案は、7月21日の会合で示された改定素案に、委員の意見などを踏まえた文言修正を行った。ガス関連については、従来と同様「天然ガスシフト」を位置付けたが、ガス自体のカーボンニュートラル(CN=温室効果ガス排出実質ゼロ)化が進むため、脱炭素化につながるとの考え方を明確に示した。
事務局の資源エネルギー庁は、最終案について、分科会の了承を得たことで、近く意見募集を開始、第6次エネルギー基本計画としての閣議決定に向けた手続きを進める。
最終案で示された政策の方向性は、(1)2050年CN実現に向けた課題と対応(2)30年に向けた政策対応(3)CN実現に向けた産業・競争・イノベーション政策と一体となった戦略的技術開発・社会実装等の推進――で構成。30年のエネルギーミックス(1次エネルギーや電源の構成)については、(2)の一環として本文に書き込まれる。