【特集】NGVフォーラム第57回研究会、一層の普及拡大を目指して 【16面】
天然ガス自動車フォーラム(代表=蟹沢俊行日本ガス協会副会長・専務理事)は7月17日、都内で第57回研究会を開催した。産官学から3氏が天然ガス自動車(NGV)の普及の必要性とその方策について講演した。講演要旨を掲載する。
○「物流分野における低炭素化促進の取り組みについて」
環境省地球環境局地球温暖化対策課 佐竹輝洋国内削減係長
世界の二酸化炭素(CO2)の平均濃度は、1985年ごろは約340ppm程度だったが毎年約1・9ppm増えており、現在は約390ppmまで上昇している。
大気中のCO2濃度を安定させるには、人為的排出量を自然吸収量と同等の水準まで減らさなければならないが、現在の人為的排出量は自然吸収量の2倍以上。
温暖化による影響は農作物や生態系への影響、洪水や大雨などの異常気象など国内でも顕著になっており、温暖化への対応が急務になっている。