第2回LNG産消会議―高過ぎるLNGから脱却を、共同調達の検討開始 【2面】
茂木敏充経産相は第2回LNG産消会議の基調講演で、日本の貿易収支が一昨年、31年ぶりの赤字に転じ、昨年は赤字額が8・2兆円に拡大したこと、その赤字額の約半分が燃料費調達増加によるものだと述べ、燃料や電力価格の上昇に耐えられない企業の海外移転が想定されると危機感を表明した。高過ぎるLNGからの脱却と、より低価格で安定的なLNGの確保は喫緊の最重要課題だと訴えた。
そのうえで日本政府としては、LNG需要の6割を占める電力部門の国内制度改革を推進していること、新規LNGプロジェクトに対するJOGMECの資金サポートを積極化させていること、エネルギー源の多様化を図るべく原発再稼働の準備を進めていること、高効率石炭火力や再生可能エネルギーの導入支援、メタンハイドレートの技術開発などに取り組んでいることを説明した。