EGE、山梨県と協定 “うちエネ”都道府県で初 【6面】
ENEOSグローブのLPガス直売子会社であるENEOSグローブエナジー(EGE、辻昌徳社長)は1日、山梨県(横内正明知事)と家庭の省エネルギー対策に関する連携協定を締結した。山梨県内の一般家庭を対象に、ENEOS認定の「エネルギー診断士」が無料でエコ診断を行う。家庭のエコ診断で自治体が民間企業と協定を結ぶのは札幌市と北海道ガスとの提携事例はあるが、都道府県レベルでは今回が全国初のケースとなる。
JX日鉱日石エネルギーグループが全国展開する家庭のエネルギー診断サービス「Dr. おうちのエネルギー」(通称うちエネ)を行う。これは専門の研修を受けたエネルギー診断士が家庭のエネルギーの使い方を診断し、最適な省エネプランを提案するもの。同社の顧客であるかないかに関わらず、希望者に実施する。
EGEは山梨県内に山梨支店、西桂営業所の2事業拠点を持つ。JXグループの1員として2012年から「うちエネ」サービスを展開している。
横内知事は協定締結に当たり、「山梨県ではエネルギーの地産地消を目指しており、省エネ推進を重要課題としている。今年度からは県民と事業者と行政が一体となって省エネ県民運動をスタートさせ、家庭や企業においてスマートな省エネを後押しすることとした。EGEから運動への協力申し出を受けて連携協定を締結した」と経緯を語るとともに、「JXグループのエネルギー診断のエキスパートの協力は心強い。必ずや県民の家庭の省エネに役立つだろう。また同社の持つ総合的なエネルギー情報は今後の当県の地産地消の実現にも役立つ」と期待を寄せた。