上げ幅は過去最大 ブタンは史上最高値/12月CP 【6面】
サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコがこのほど日本の輸入商社に通知した12月のLPG長期契約者向け出荷価格(12月CP)は、プロパンがトン当たり前月比225ドル高い1100ドル、ブタンは同310ドル高い1225ドルとなった。値上がりはプロパン、ブタンともに2カ月連続で、上昇幅はともに過去最大。ブタンは過去最高値(1180ドル)を1年9カ月ぶりに更新。プロパンは過去最高値(1230ドル)に次ぐ高値となった。
CP価格の算定に影響を与えたと見られるアジアのスポット市場は、このところ市況が上昇傾向にあった。極東アジアに厳しい寒波が到来していることもあり、この冬のスポット調達拡大を見越したトレーダーの買いが活発化しているという。アーガスメディアの三田真己日本代表は「商社が以前に比べて在庫を持ちたがらなくなった影響で、調達がぎりぎりのタイミングに集中しやすい傾向が強まっている」と指摘する。