大阪ガスが最安エネファーム発売、東芝製PEFC4月から 【1面】
大阪ガスは東芝燃料電池システム、長府製作所、ノーリツと固体高分子形燃料電池(PEFC)「エネファーム」の新製品を共同開発し、来年4月に194万4000円(消費税8%含む)で発売する。東京ガスが販売中のパナソニック製より、税抜き価格ベースで10万円安く、一層の普及加速につながりそうだ。低コスト材料の開発や構造の簡素化などで現行品より66万円引き下げた。発電効率39%(現行品より0・5ポイント向上)、総合効率95%(1ポイント向上)はパナソニック製と並び、世界最高水準だ。
セルスタックに用いるカーボン材料や燃料改質装置に用いる触媒などの低コスト化を図った。燃料改質装置は構造も簡素化。量産化に向け、システム全体の部品点数を削減し、大幅なコストダウンを実現しつつ、性能を向上させた。長府製のみだった廃熱利用給湯暖房ユニットにノーリツ製を追加した。
長府製のリモコンは4・3インチの大型カラー液晶とLEDタッチスイッチを採用。エネファームで初となる無線LANモジュールを内蔵した。自宅の無線LNAルーターを介し、スマートフォンをリモコン代わりに使って風呂の湯はりや床暖房の予約などができる。リアルタイムの発電量や蓄積データの確認も可能。運転状況と連動するゲーム機能も搭載した。