変化の年、決意新た/4社社長が年頭あいさつ 【1面】
都市ガス各社は6日、2014年の業務を本格的にスタートした。大手4社のトップは年頭のあいさつで、現在はエネルギー業界を取り巻く環境が大きく変化する激動の時代であることを強調。こうした変化をチャンスと捉え、自ら積極的に変わることで成長し続けていこう、と決意を新たにした。
○変化は成長に向けたチャンス/東京ガス 岡本 毅社長
昨年11月に改正電気事業法が成立し、政府が成長戦略の柱の1つに掲げている電力システム改革が進展することになった。また、今後、ガスシステム改革の議論が本格化する。
こうしたエネルギーを取り巻く環境変化の下、今後、電力、ガスそれぞれの市場で新規参入が促進され、お客さまの選択肢は拡大し、マーケットは活性化されると予想される。こうした変化を将来の成長に向けたチャンスと能動的に捉え、事業戦略・事業構造の検討を進めたい。
具体的には、14年を「将来に向けた事業基盤を強固にする年」と位置付け、(1)原料価格低減に向けた原料調達・海外上流事業の多様化・拡大、(2)天然ガス普及拡大に合わせた最適なインフラ整備、(3)分散型エネルギーシステムやガス空調の普及拡大、(4)電力小売り全面自由化を見据えた電力事業の拡大、(5)エネルギーを賢く使うスマート化―などを従来以上に積極的に進めていく。