2月から販売協力、ジェネリンクミニの普及拡大/ヤンマー、日立AP 【3面】
ヤンマーエネルギーシステム(玉田稔社長)と日立アプライアンス(二宮隆典社長)は2月から関西地域で、マイクロコージェネレーション(発電出力5~35kW)と小型廃熱投入ガス吸収冷温水機「ジェネリンクmini(ミニ)」を組み合わせた小規模施設向け冷暖房給湯システムを協力して販売する。両社は、この販売協力を皮切りに、今後、対象商品の拡大と全国展開について検討を進める。
ジェネリンクミニは、日立アプライアンスと東京ガス・エンジニアリング(相原啓二社長)が共同開発し、2012年4月から販売している。コージェネからの廃熱温水(88℃)を利用し、効率的に冷房を行う。従来の小型ガス吸収冷温水機と比較し、定格冷房運転の廃熱投入時でガス使用量を約40%削減できる。延べ床面積1万㎡以下の中小規模の建物向けの熱利用空調熱源機として導入を進めている。
国内販売台数は、12年度5台、13年度15台(見通し)。このうち関西地域は12年度1台、13年度6台(同)で、関東地域より低調だった。
ヤンマーエネルギーシステムと日立アプライアンスは、コージェネとジェネリンクミニを組み合わせたシステムを提案し、関西地域での販売強化を図る。設計事務所、設備工事会社などに対し、協力して営業活動を行い、14年度は関西地域で前年度倍増の12台の販売を目指す。
ガスコージェネは東日本大震災の発生以後BCP(事業継続計画)対応、節電促進の観点から中小規模のビル、事業所、病院、行政関連施設などで導入計画が進んでいる。