省エネリフォーム推進、過去最高の売り上げに/大阪ガス 【3面】
「省エネで快適なリフォーム」を掲げる、大阪ガスサービスショップの水回りリフォームが好調だ。昨年度の売上高は175億400万円と過去最高を記録。今年度は178億円の売り上げを目指す。
大阪ガスグループのサービスショップは119、これに工事会社やメンテナンス専門会社なども加えたサービスチェーンは190に上る。ガス機器単品だけでなく、住設機器を組み合わせた空間提案に力を入れている。
サービスショップが住設機器を扱い始めたのは25年以上前にさかのぼる。顧客ニーズに対応し、独自でセパレート・キッチンを扱っていた。システムキッチンやシステムバスが発売され、職人の手がなくても施工が容易になると、ガス機器とシステムキッチンやバスを組み合わせ、グレードアップ提案で売り上げを伸ばしてきた。
大阪ガスは1997年にリフォームをショップの1事業として確立し、情報収集からアフターケアまで一気通貫で対応する体制を築いた。リフォームの本格化に当たり、取り組んだのが施工品質の向上だ。特級から3級まで4段階の「リフォームアドバイザー」という独自資格を作り、2級以上の有資格者を、1店に1人以上置くことをショップに義務付けた。有資格者は現在482人。昨年度は133人が資格を取得した。
グループ会社、大阪ガス住宅設備による施工面のバックアップもあり、全店で設備の取り換えから大型リフォームまで対応できる。同社はショップに住設機器を卸す一方、年間約200棟の新築住宅を建てる建設会社の顔も持ち、グループ会社の関西ビジネスインフォメーション(KBI)と協力してショップ営業を支援する。