熱調装置、コンロが受賞、日本ガス協会技術大賞 【6面】
日本ガス協会は、2016年度の技術大賞2件、技術賞12件、技術奨励賞2件を決定した。技術大賞は、新型液ガス式熱量調整装置「AtoMS」(受賞者=JFEエンジニアリング)とSiセンサーコンロ「スマートコンロ」の開発(受賞者=ハーマン)が受賞した。
○新型液ガス式熱量調整 装置「AtoMS」
LNG基地では、天然ガスにLPガスを加えて熱量を調節し、都市ガスとして送出している。天然ガスにLPガスを注入する熱量調整装置は、主に大容量向けのベンチュリ方式と小容量向けのシェル&チューブ方式が普及している。
都市ガスの送出時、大流量域に加え低流量域の運転が必要な場合は、大小2系列の熱量調整装置を組み合わせる必要がある。ただ、切り替え時の制御が難しく、コストアップの要因になるといった課題があった。
○Siセンサーコンロ「スマートコンロ」
スマートコンロは、大阪ガスとハーマンの共同開発品。スマートフォンに専用アプリをダウンロードすることで、コンロとの双方向通信を可能にした。コンロの稼働状況をスマホで確認できるほか、100種類のレシピの最適な温度や調理モードをコンロに送信できる。着脱可能なマグネット式つまみの「ツイストスイッチ」を採用。このスイッチと、ガラストップに白色LEDで浮き上がる「タッチスイッチ」を使うことで、直感的に操作できる。