50年へのシナリオ提示、地域の公益事業の担い手に/在り方研・山内弘隆座長に聞く 【1面】
資源エネルギー庁の「2050年に向けたガス事業の在り方研究会」の中間取りまとめに当たり、座長として議論をリードした山内弘隆一橋大学特任教授にガス事業者や政府への期待を聞いた。
――ガス事業を取り巻く事業環境をどう見ているか。特に、人口減少など、インフラ形成にとっては難しい時期だ。
特に地方は難しい時期を迎えている。人口や住居が減少する中で水道などの基礎的ライフラインを集約し、「規模の経済」「範囲の経済」により維持する方向は必須になるだろう。ガス会社の多くは民間企業ながら、それを支える担い手として期待される時代になってきたと思う。