【地方ガス経営者に聞くコロナ時代の戦略】出雲ガス 森山恵介社長 疫病が社内革新の契機に 【3面】
出雲ガスの森山恵介社長は2007年に大学卒業後、日本ガス(ニチガス)を経て12年に出雲ガスに入社した。基幹システムの導入プロジェクトなどを担当後、19年3月から社長を務めている。新型コロナウイルスの感染拡大は「業績にはマイナスの要素だが、自社を見直す一つの契機となっており、プラスの面も大きい」と話す。
――新型コロナの影響は。
4月から7月までの累計のガス販売量は家庭用が昨年度より2%、業務用が19%、工業用が8%減少した。業務用は飲食店等が営業を再開し、回復傾向にあるが、地域経済がすぐに元通りに戻るのは難しい。来年度もこうした状況が続くことも想定しつつ、業務用のお客さまなどと情報交換しながら地元のガス会社として何ができるかを検討している。