【大手4社トップに聞く】大阪ガス 本荘武宏社長/海外事業が利益貢献期に 【1面】
大阪ガスが米国や東南アジアで手掛けてきた海外投資案件が利益貢献期に入りつつある。今後、海外事業をどう伸ばしていくのか。また、今年4月に予定する組織再編の狙いは何か。本荘武宏社長に聞いた。
―2017年3月発表の30年度までの長期経営ビジョンでは、連結経常利益のうち3分の1(600~700億円)を海外で稼ぐ目標を掲げた。
海外事業では、過去に意思決定したプロジェクトが順次稼働し、20年度から本格的な利益貢献期に入る。昨年11月末に完全子会社化した米シェール開発企業サビンオイル&ガスコーポレーション(テキサス州)を米エネルギー上流事業の推進母体にして、持続的な成長を目指す。また、12月には米フリーポートLNGプロジェクト(テキサス州)やペンシルベニア州の天然ガス火力(持ち分出力52・5万kW)も商業運転を始めた。