新型事業EaaS(エネルギー・アズ・ア・サービス)が台頭、「サービス化」の波、エネ業界に/エネルギーや設備、メンテを一括提供 【1面】
電気やガスを単体で供給するのではなく、設備やメンテナンスなどと組み合わせてサービスとして提供する「エネルギー・アズ・ア・サービス(EaaS)」型の事業が新たなビジネスモデルとして関心を集めている。デジタル化の進展や再生可能エネルギーの普及等による社会環境および消費動向の変化がサービス化の動きを後押ししている。現状を探った。
新エネルギー財団はこのほど、今年度の「新エネ大賞」を発表。最高位の経済産業大臣賞に宮古島市等が取り組む「再エネサービスプロバイダ事業」を選んだ。
同事業は地元企業が市営住宅40棟に計1217kWの太陽光発電設備および120台のヒートポンプ給湯器「エコキュート」を無償で設置。再エネ電力の売電や温水熱販売、設備の最適制御、保守メンテナンスなどのサービスを一括で提供してサービス料金を徴収するアズ・ア・サービス型の事業だ。今後も蓄電池や電気自動車(EV)充電器を追加し、事業を拡大させるという。