露ガス大手と連携へ ひびきをLNG中継拠点に/西部ガス 【1面】
西部ガスは9日、ロシア最大の民間ガス生産会社ノバテクとの間で、ひびきLNG基地を活用したアジアへのLNG輸送における連携ビジネスの検討を開始すると発表した。ノバテクによる北極圏LNGプロジェクトのアジア向け販売の中継拠点として、ひびき基地を活用する。LNGタンクの増設など、基地の拡張も検討する。西部ガスは、中国・東南アジア市場へのアクセス面での優位性を生かし、ひびき基地をアジアのLNG取引拠点(ハブ)とすることを目指す。
北極圏のLNGプロジェクトには、ヤマルとアークティック2がある。いずれもノバテクの案件で、ヤマルは2017年末から欧州や中国などへの出荷を開始した。液化能力は年1650万t。アークティック2は23年頃から年1980万tが生産される見込みだ。