「文化」高齢化するひきこもり、親亡き後のサバイバルプラン 【10面】
ひきこもりの高齢化が懸念されている。何十年もひきこもったまま50~60代に達し、親が亡くなるケースも出てきた。お金の視点からひきこもり問題に取り組んできたファイナンシャルプランナー、畠中雅子さんに現状と対策を聞いた。
ひきこもりの詳しい実態は、実はつかめていない。親たちの会や支援者らが注目するのは島根県が2013年に全県を対象に行った調査だ。「仕事や学校に6カ月以上行かず、家族以外の人とほとんど交流がなく家にいる状態」をひきこもりと定義したところ、全県民の0・15%にあたる1040人が該当した。うち男性は71%、女性は24%で性別無回答は5%。年代別では40代が24%と最も多く、60歳以上も12%を占めた。