「環境エネルギー街づくり」家庭の省エネで県と連携/長野都市ガス、上田ガス、松本ガス 【4面】
長野県(阿部守一知事)が県内のエネルギー事業者と連携し、家庭の省エネを支援する制度を開始した。この取り組みには県内の都市ガス事業者の長野都市ガス(山川浩之社長)と上田ガス(柳澤憲一郎社長)、松本ガス(清水是昭社長)が参加する。
◆需要家との接点を活用/アドバイスと診断を実施
長野県は9月、家庭部門の省エネを促す「家庭の省エネサポート制度」を開始した。「家庭の省エネサポート事業者」に応募し、認定された15のエネルギー供給事業者と県が協力。事業者の家庭との接点機会を活用しながら省エネの提案・助言、訪問による省エネ診断を実施していく。
2日、長野県庁で省エネサポート事業者認定証交付式が行われた。認定されたのは長野都市ガス、上田ガス、松本ガス、中部電力長野支店、長野プロパンガス、岡谷酸素、サンリン、山久プロパン、鈴与商事松本支店、川岸商会、鳥羽、北澤商会、石井燃料商会、沢村屋商店、徳武燃料店の15社。各社に阿部知事が認定証を手渡した。認定の有効期間は14年度末までの約1年半。
県はこの制度を2月に策定した「長野県環境エネルギー戦略~第3次長野県地球温暖化防止県民計画~」で、「家庭省エネ政策パッケージ」の1つに盛り込み、積極的に取り組む方針を示した。長野県環境部温暖化対策課の長田敏彦課長は「他の都道府県同様、産業部門や運輸部門に比べ、家庭部門の二酸化炭素(CO2)排出削減が思うように進んでいない。この制度を、状況を変える糸口としたい」と話す。