「天然ガスユーザー訪問」生活、環境、防災の中核施設/ダイナシティ 小田原ガス
ダイナシティは、JR東海道線・鴨宮駅の北1㎞に位置する大規模な複合商業施設だ。4000台分の駐車場を備え、小田原市や周辺の市町から年間1200万人以上が訪れる。
空調は吸収冷温水機、GHPなどすべてガスを採用。天然ガスは小田原ガス(原義明社長)が供給している。
ダイナシティは、旧大同毛織小田原工場の跡地に建設された。1993年オープンの「イースト」、00年オープンの「ウエスト」、02年オープンの「ウォーク」で構成される。施設の運営・管理は、ダイドーリミテッドグループのダイナシティ(大嶌啓介代表取締役)が行っている。
現在、イーストにはイトーヨーカドーと専門店、ウエストには西武百貨店と専門店、ウォークにはシネマコンプレックス、スポーツクラブ、飲食店などが入っている。ウエストの中央部は「キャニオン」という巨大な吹き抜けスペースで、コンサートなどが開催できる。買い物、食事、イベントなどさまざまな形で楽しめる、1つの町のような施設となっている。
イーストは今年11月にリニューアルし、一部テナントの入れ替えを行った。それに合わせ、小田原ガスのショールーム「エコリア」のダイナシティ店が1階にオープンした。
○環境問題に配慮
ダイナシティは、早くから環境問題に配慮した取り組みを行ってきた。その1つが、00年の電気自動車(EV)用充電スタンドの開設だ。無料で誰でも利用できる公共スタンドの開設は、全国で最も早かったという。
この点について大嶌代表取締役は「消費者はエコに敏感になっていますので、少しでも先取りして取り組みを進めたいと考えています。ダイナシティのお客さまの8割以上は車を使われますので、まずEV用スタンドをつくりました」と話す。