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「地域とエネルギー」木材ガス化し熱電併給、熱導管でホテルに温水/気仙沼地域エネルギー開発 【5面】
 木質バイオマスを燃料とする発電方法の一つに、木材を熱分解し、燃料ガスを発生させる「ガス化」という技術がある。
 東日本大震災からの復興を目指し、宮城県気仙沼市で設立された地域エネルギー会社「気仙沼地域エネルギー開発」が3月、このガス化の技術を使った日本初の商用木質バイオマスコージェネレーションプラント「リアスの森BPP」を本格稼働させたと聞き、現地を訪れた。

午前11時。気仙沼の中心地、内湾地区の一角にある「リアスの森BPP」のプラント建屋の敷地に1台のダンプカーが入ってきた。バックでゆっくり建屋に近づくと、積んでいた大量の木質チップを下ろし始めた。チップを手に取るとしっとりと湿っている。「2カ所の土場に集めた間伐材をチップに加工したばかりのもので、含水率はまだ40%程度。これを建屋に設置しているチップ乾燥庫に入れ、50℃で数日、乾燥させて8~10%まで落とします」と気仙沼地域エネルギー開発の小野寺誠専務取締役は説明する。

 チップは乾燥後、乾燥庫の隣にある保管庫に移される。床にはチップを自動的にプラントに投入するための可動床が設置されていた。

 建屋の裏手に回ると、チップを投入するガス化炉やガスエンジンなどのプラント設備が見えた。一連の設備はすべてドイツのAHT(アーハーテー)社からパッケージで購入した。これらを使い、チップから電気や熱を作り出す仕組みを小野寺専務に教えてもらった。

 まず、保管庫から木質チップをガス化炉に投入する。ガス化炉では木質チップを高温で熱し、一酸化炭素(CO)や水素などの燃焼ガスを発生させる。木材などを不完全燃焼させるとCOが発生するが、ガス化炉内ではCOが最大量発生するように熱を加えるという。燃焼ガスには灰、タール、すすなどの成分が混じっているので、遠心分離や静電気、水などを使った洗浄設備で除去後、発電能力計800kWのガスエンジンに投入して発電する。電気は東北電力に売電している。

 排熱はガス化炉から出る燃焼ガス、ガスの洗浄に使う水、ガスエンジンの排気、エンジンの冷却水から熱交換機を使って回収。60℃程度の低温水はチップの乾燥に使い、95℃程度の高温水は敷設した熱導管を使い、100m先の気仙沼プラザホテルと800m先のサンマリン気仙沼ホテル観洋に送る。

―全文は本紙で



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