仏最大手が日本進出、家庭のスイッチング支援/セレクトラ 【7面】
欧州で電力・ガス会社のスイッチング支援サービスを提供するセレクトラが日本に進出した。料金比較サイトを開設したのに続き、5月1日には消費者からの相談に乗るコールセンターを立ち上げた。来年4月の都市ガス全面自由化に合わせてガス会社のスイッチング支援も始める予定だ。
同社はフランス、スペイン、イタリアなど欧州7カ国で電力・ガス会社のスイッチング支援サービスを提供している。料金比較サイトとコールセンターを通じて毎月1万5000~2万件ほどのスイッチングに対応している。拠点を構えるフランスでは最大手だ。
そのノウハウを生かして、日本市場への参入を決めた。フランスではEDF(フランス電力会社)やENGIEといった既存事業者の存在感が依然として圧倒的に大きいなど、同社が主戦場とする南欧州では新規参入者へのスイッチングが期待ほど進んでいない。グザビエ・ピノン代表は「日本人は好奇心が強い国民性だと聞いている。フランスよりも早く成熟した市場になるのではないか」と期待を寄せる。