保安対策WG―連携指針案など審議/保安業務規程の概要提示 【1面】
経済産業省は4月26日、産業構造審議会(経産相の諮問機関)保安分科会ガス安全小委員会第5回ガスシステム改革保安対策ワーキンググループ(WG、座長=倉渕隆・東京理科大学教授)を開催した。一般ガス導管事業者とガス小売事業者の連携・協力に関するガイドライン案およびガス小売事業者が作成する保安業務規程について審議した。5月末に開く次回会合で取りまとめる。
ガス小売り全面自由化を定めた改正ガス事業法は、ガス事業者に対して公共の安全の維持や災害の発生防止に関して相互に連携・協力する義務を課している。「ガス事業者間における保安の確保のための連携および協力に関するガイドライン」は、この連携・協力義務の具体的な順守方法に関する指針と、関係者の自主的な取り組みを促す指針を示すことで、保安水準のさらなる向上に資することを目的とする。
経済産業省ガス安全室が提示したガイドラインの事務局案では、(1)ガス漏れ等の緊急時対応、(2)大規模災害時対応、(3)内管等の工事・維持・運用、(4)小売り供給開始時における開栓―について保安の確保を図る上で求められる行為と保安上問題となる行為を示し、具体的な実施方法を例示している。