【熊本地震】ガス復旧作業を完了/最大4600人体制に、余震、豪雨の中で早期復旧 【1面トップ】
西部ガスは4月30日、熊本地震で停止していた熊本地区における全てのユーザーへのガス供給が可能になったと発表した。16日に発生した最大震度7の本震により、熊本地区10万884戸が供給停止。日本ガス協会が派遣した2600人を超える復旧応援隊と西部ガス復旧隊約2000人の計4600人体制で復旧に当たり、当初計画よりも8日早く復旧作業を完了した。
5月1日に復旧完了式を開き、西部ガスの酒見俊夫社長は「無事故無災害で復旧を完遂できた。皆さま方の強い責任感、高い実行力のおかげ」と謝辞を述べた。(現地にて石井 義庸、木舟 辰平記者)
復旧対象の10万884戸に対する復旧作業は、家屋倒壊や顧客側都合で供給再開できないものを除いて、30日13時40分までに完了した。
西部ガスは当初、ガス導管網に大きな被害がある可能性を織り込み、5月8日までに全戸を復旧する計画としていた。復旧作業が前倒しで進んだのは、導管網の耐震化が進み、地震後も導管網の健全性が保たれたのが大きな理由だ。熊本地区は地下水位が高いため、ガス復旧を妨げる差し水を懸念する声もあったが、被害は少なかった。